自民党安倍派の塩谷立会長代理は15日、党本部で開かれた派閥総会で、岸田文雄首相が16日にも衆院解散に踏み切るとの見方が出ていることに関し、複雑な心境を吐露した。万が一、近く解散になった場合、選挙戦の日程が、7月8日に予定される安倍晋三元首相の一周忌に重なることが取りざたされていることが念頭にあるとみられる。

首相の解散判断に関しては、野党が内閣不信任決議案を提出すれば、解散の「大義」になるとの指摘が出ている。塩谷氏は総会で「最近はいろいろ解散の話が出ているが、日替わりで変わっているような気がします。岸田総理はしっかり状況判断して、適切な判断をされると思っている」とした上で「私としては、7月8日の安倍さんの一周忌は静かに迎えたいという気持ちはあります」と口にした。

会合後の取材には「今から解散になれば、(一周忌が)当然、選挙までの間の時期になる。できればそれは避けたい」と話した。

岸田首相が解散に踏み切った場合の日程として、永田町では早くも「6月27日公示ー7月9日投開票」という案が飛び交っている。もしこの日程で行われた場合、安倍氏の一周忌は投開票日前日の選挙戦最終日に重なることになる。

安倍氏の一周忌は7月8日、自民党と安倍派、安倍家で合同で東京・港区の増上寺で行われる。午後には、一般の人が焼香できる時間帯ももうけられる予定だ。【中山知子】