まだまだ猛暑が続いているが、百貨店は早くも歳末商戦モードへと突入した。高島屋は28日、来年のおせち料理の内覧会を都内で開催した。新型コロナウイルスの位置付けが5類に移行して、初めて迎えるお正月。家族や友人と集うシーンが増えると見込んで、多世代や多様な人たちと楽しめる商品を取りそろえた。全国の高島屋で約900種類、オンラインストアでは店頭の商品に約250種類加え、約1150種類と、業界最多数のおせち料理を販売する。

前回好評を博した「自分の好きなものだけをカスタマイズしてつくれる『欲望おせち』」は、今回バージョンアップした。前回は和洋中のメニューから食べたい物を12マス選ぶパターンのみだったが、今年は新たに9マスも登場した。

また、「スイーツおせち」で「たん熊北店」の和栗モンブラン二段重(9072円)や、「肉づくしおせち」の「焼肉きゅうこん 洋二段重」(2万3760円)、「ハレの日」に非日常感を味わえる「懐石料理『富小路 やま岸』和二段重」(5万9400円)と「レストラン イェン 洋二段重」(4万3200円)などが新たに商品化されている。

このほか、「すみっコぐらし」の映画化を記念した二段重(2万4840円)や、テレビ放映50周年となる「宇宙戦艦ヤマト」の三段重(3万240円、料金はすべて税込み)といった、子どもや孫と楽しめるタイプも新登場している。

コロナ禍での「巣ごもり需要」で飛躍的に伸びたオンラインストアは9月15日午前10時から予約販売を開始。店頭販売は同月20日からスタートする。前回のおせち商戦ではオンラインが47%、店頭53%の比率だった。高島屋では「今回もほぼ同じくらいの比率になるのではないか」と分析している。