藤井聡太8冠は王座戦と相前後して、今月6日に開幕した第36期竜王戦7番勝負で同学年の伊藤匠七段(21)の挑戦を受けている。

ほかの公式戦も組まれているが、年内はこちらにほぼ専念することになる。王座を初めて獲得してタイトル戦で負けなしの18連勝としたが、竜王戦で防衛すれば19連勝となる。これは、故大山康晴十五世名人が1963年(昭38)の第22期名人戦から66年の第25期名人戦まで達成したタイトル戦19連勝の最長記録に並ぶ。

さらに、年内に挑戦者が決まる第73期王将戦7番勝負が来年1月早々、第49期棋王戦5番勝負が同2月上旬あたりから始まる。どちらかを先に防衛すれば20連勝となり、「大山超え」となる。

96年2月14日、王将戦で7冠全制覇を果たした羽生善治現九段は、同年7月30日の棋聖戦5番勝負第5局で棋聖を失った。「7冠天下」は168日で終わった。

藤井が8冠を達成した23年10月11日から168日後は、来年3月26日。例年のタイトル戦の開催日程からいけば、王将戦か棋王戦の最終局が行われる頃になる。「歴史は繰り返す」で、下克上を果たす挑戦者は出現するか?【赤塚辰浩】