大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏は15日、フジテレビ系「日曜報道THE PRIME」に出演した。かつて日本維新の会共同代表を務めた橋下氏だが、この日は、渡航勧告自粛が出ているロシアを訪問したことで日本維新の会を離党した鈴木宗男参院議員も出演しており、宗男氏のロシア渡航をめぐり大激論となる場面もあった。

橋下氏は番組冒頭、「意見の違いは、いろいろあると思うが、ロシアのウクライナ侵攻については、少しでもロシア側(寄り)の発言をしたり、ウクライナを批判するような発言をすれば、国内ではものすごく批判が出る中で、批判を受けても自分の考えはこうだ、という政治家の姿勢は、ぼくは好きですね。政治的な意見の違いは政策論で議論すればいい。今日は荒れますねえ」と、大議論を「予告」。実際にロシアのウクライナ侵攻をめぐる鈴木氏の発言の是非をめぐり、ともに出演していた小野寺五典元防衛相、玄葉光一郎元外相をまじえ、激論になった。

橋下氏は、政府の渡航自粛勧告が出ているロシアへの宗男氏の渡航について「僕は、第三国で(ロシア側と面会を)やるとか、そういう方法もあったと思うが、野党の国会議員がロシアの政治家と話をできる環境をつくることは絶対に必要。政府が支援をするようなことがあってはならないが、野党の国会議員こそ、危機状態には敵対する相手の政治家ときちんと話ができる環境はつくっておくのが。これは安全保障ですからね」と、一定の理解を示しつつ「鈴木さんの思いは分かるが、政府が(交渉を)やらざるを得ないところもあると思う」と指摘。「鈴木さんの考えはあるにせよ我々は西側諸国ですから、ウクライナの側が力を持ってロシアを押し込んで停戦という形に持って行かないと。ヨーロッパや世界の秩序を、中国やロシア側に寄った世界秩序になるのか、西側諸国に寄った世界秩序になるのか、今は分水嶺(れい)だ」「ロシア側への思いは分かるが、僕らは西側諸国の人間。戦況分析もいいですよ、ロシア側が勝つと思っているのも自由ですが、やっぱり我々は、ウクライナ側が押し込んで、最後、そういう形の世界秩序をつくる。そこが重要ということだけは認識をしていただきたい」と訴えた。

宗男氏が、戦況やロシア側の主張について持論を述べ、それに反論する小野寺氏らとの間で激論になると、橋下氏は「どういう経緯があったとしても、ウクライナの民間人を犠牲にする行為は、ここは厳しく批判をして止めないといけない」とくぎを刺すように指摘した。