石破茂首相は21日の衆院予算委員会で、鈴木馨祐法相(48=比例南関東ブロック)が法務省職員に地元横浜を代表する「崎陽軒」の菓子を配ったとして、公職選挙法に抵触する疑いが指摘されたことを踏まえ、鈴木氏を直接、厳重注意したと明かした。
立憲民主党の小川淳也幹事長の質問に答えた。
石破首相は、小川氏から「500円(の賞品)で1000個、50万円。そんなに菓子を配る金が政治家にあるのか。極刑なら更迭、そうでなくても厳重注意だ」と、鈴木氏への処分を求められると「厳重注意を、直接いたしました」とした上で「鈴木大臣には今後、このようなことがないように襟を正して職務にまい進させます。任命責任は私にあります」と語った。
一部でこの問題が報じられたことを受けて、鈴木氏は18日の閣議後会見で配布を認めている。菓子は崎陽軒の「月餅」だったとみられる。省内には鈴木氏の選挙区の有権者の省員もいる可能性があり、選挙区内の有権者に対する物品の寄付を禁じた公選法に抵触する可能性が指摘されている。
この日、答弁に立った鈴木法相は、小川氏から「役所の人たちに、500円の菓子を1000個配った。不適切ではないのか。自ら、自らに処分を科すべきではないのか」と問われ「(通常国会が)始まる前に、職員のみなさんには大変ご苦労をかけるので、組織のトップとして慰労したいということで差し入れを行った」と経緯を説明。「今後、不適切という趣旨のご指摘を受けることがないよう、襟を正して職務に精励してまいりたい」と述べた。
小川氏は「気持ちは分からないでもないが、法相としては、差し入れだろうが中元だろうが、お歳暮だろうがお見舞いだろうが、お礼だろうがお返しだろうが、金品の贈与だ。厳格に踏まえるべきで、すでに責任が生じている」と指摘。「社交上、節度を越えている。受け取った職員は感謝どころか戸惑ったはずだ」とも指摘した。

