大阪・関西万博が13日、大阪市の人工島・夢洲で開幕した。

午前9時の会場に合わせて「MBS 『1万人の第九 EXPO 2025』」が行われた。万博アンバサダーでもある総監督・佐渡裕氏の指揮のもと、6~93歳までの10263人が万博会場内の大屋根リング、ウオータープラザに集結。事前募集した歌声投稿と合わせて、“いつでも・どこでも・だれとでも・心と歌声がつながる”唯一無二のベートーベンの「第九」大合唱を約25分間にわたってつくり上げた。最後は花火も上がり、「ブラボー」の歓声で万博の幕開けを彩った。

佐渡氏は「ホッとしました。初っぱなの日に開門と同時にですから。世界からたくさんの人が集まるからプレッシャーは大きかった」と大役を終え、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

これまで25回、年末に1万人の第九を指揮してきたが、1万人で屋外は初めての試み。「何百メートルも離れていますし、そこで決して優しい曲ではない。勇気はいりましたけど、うまくいった。意味のあるオープニングができたのではないか」と胸を張り、「世界に誇れるもの。ベートーベンもこの光景を見たら、ビックリしているんじゃないかと思うし、レベルの高い合唱、ソリスト、オーケストラで演奏し終えたことを誇りに思う」と感想を語った。

子どもたちに対し、「世界は広くておもしろいんだって思うことが、この万博から伝わって欲しい」と願った。

天気も祝福した。前日の予報は雨。しかも、一時激しく降るという予報もあった。佐渡氏も「リハーサルの時も雨が降っていたんですけど、僕が指揮台に上がった瞬間に晴れた。今回ばかりは100%雨予報だったので、雷が心配だった」とさすがに心配していたというが、「『監督、雨やんでますよ』みたいな話になって。さすがにこれは晴れ男のスタンプを押してもらえるかな」と笑顔を見せた。

九州から参加したという55歳の女性は「万博のいい思い出になりました」と満足感にあふれた表情を浮かべていた。【阪口孝志】