元NHKのフリーアナウンサー膳場貴子(50)が25日、キャスターを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に出演。ハーバード大への締め付けを強めるドナルド・トランプ米大統領が、「トランプ政権は言論の自由を持ち、異議を唱える人々を、迫害しつづけている」と批判するブルース・スプリングスティーンとのバトルを激化させている話題を扱った。
膳場アナは、スプリングスティーンが批判しているハーバード大などへのトランプ氏の締め付けについて「反ユダヤ主義などを理由に今回の措置になっているわけですけど名門大学を標的にすることで支持者を引きつけようという狙いがあるんでしょうけども。どこに向かっていくのか」と話題を展開した。
日本総合研究所会長の寺島実郎氏は「教育とか文化への政治介入なんてのは、アメリカとしては、あってはならないことなんですね」と切り出し「『反ユダヤ主義』というのが1つのキーワードになる」とし、解説を始めた。
寺島氏は「アメリカには約600万人のユダヤ人という人たちがいて、人口の2%程度なんだけど、こないだの大統領選の出口調査でユダヤ人の78%は(民主党の)ハリスに入れているんですよ。なぜトランプはイスラエル、ユダヤを支持し続けるのか。そこにはね、『クリスチャン・シオニズム』という言葉がある」と指摘した。
寺島氏は「クリスチャン・シオニズム」について、「キリスト教徒なのにシオニズムを支援する。トランプの岩盤支持層といわれている福音派プロテスタントの主張なんですね。福音派プロテスタントの82%がトランプに入れた。要するに、キリストが蘇ってきた時に時に、9・11のあとにこの傾向が強いんですけど、イスラエルにイスラムの旗が立ってちゃまずいだろってところからね、クリスチャン・シオニズムっていうのが力を付けてきているのが今のアメリカを理解する上で非常に必要」と説明した。
その上で、「反ユダヤ主義をキーワードにして大学のあり方に介入してくるなんてのはあってはいけないことなんですね。そういう意味合いにおいてね、この問題の帰趨が、逆に言うとトランプ政権そのものの大きな失速にも繋がるんじゃないか。こういうことをやればやるほど、イスラエルの大使館の人が射殺されるなんて出来事がDCで起こったりしてね、世界中のユダヤ人に対する、逆に反発だとかがね、ガザがああなればなるほど、起こってくる。世界の中で、反ユダヤ主義というキーワードが何をもたらしているのか、我々、よく考えておく必要がある」と語った。
中央大教授の目加田説子氏は「1月以降、毎日のようにトランプさんのニュースが飛び込んできて1つ1つがメガ級」とした上で「留学生の受け入れ資格停止も、正直ここまでやるのかっていう言葉を失う」と語った。
目加田氏は「授業の中にアメリカの国防総省の役人がいたり、フランスのジャーナリストがいたり、タイの留学生がいたり、外交官がいたり、私のような一般の学生がいたり。そこで多様な背景を持って、国籍や人種や年齢や信仰、なんかがバラバラな人たちが1つの空間の中で議論を闘わせる、ものすごく重要なカルチャーを生み出している。それぞれが自国では到底得られないような経験をすることによって自国に持ち帰って公益に資するような活動に従事している。それを破壊しようとしている」とトランプ氏の姿勢を批判した。
膳場アナは「失うものは大きいと思いますね」とまとめた。

