自民党のベテラン船田元衆院議員(71)は13日までに、自身のフェイスブックを更新。26年間、自民と連立政権を組んできた公明党が連立離脱を表明したことをめぐり、今後の展開が見通せない場合の「高市早苗総裁の辞任→再度の総裁選実施」という異例の持論を展開した。
船田氏は12日、【公明党連立離脱のショック】とのタイトルで長文を投稿。「先日の公明党の自民党との連立離脱は、まさに青天の霹靂である。憲法調査会以来20年近く懇意にしてきた斎藤鉄雄代表には、何とか連立にとどまってほしいと、私もメールで再三お願いしたが、首脳会談における自民党、高市総裁の対応が十分でなく、遂に斎藤代表から連立解消が告げられた」とした上で、「懸案の一つである政治とカネの問題を、自民党がのらりくらりと引き延ばした上に、今回の人事で不記載議員の一人を要職につけたことで、堪忍袋の緒が切れたと思う。企業・団体献金の受け皿制限は、やりようによっては自民党も対応出来るはずなのに、それもやらずに先送りでは、公明党が怒るのも当然のことではないか」と指摘。「これまで26年間、自公連立で様々な困難を乗り越えてきた立場としては、なんともやり切れない、実に寂しい限りである。自民党の出過ぎたところを公明党が宥めながら、バランスよく政策を実現してきたが、それができなくなることは、自民党はもちろんのこと、国民にとっても大変なマイナスである」と記した。
一方、自民側が、昨年の衆院選で公明が候補を擁立した小選挙区に、次の衆院選で対立候補を擁立する準備に入ったと報じられていることに触れ「これはあまりにも大人気ない、というか、正気の沙汰ではない。公明党を『本当の』野党に追いやるつもりなのか」と怒りをにじませ、「自公の地方組織の間では今なお協力関係を大切にしたいとするところも多く、これまで壊れると、多くの自民党議員は困難に直面する。野党の思う壺ではないか」と苦言を呈した。
今後については「全く見当がつかない。この際いっそのこと政権を投げ出して、野党のお手並み拝見という意見もあるが、内外の非常事態においてあまりにも無責任である。自民党が与党であるためには、維新と国民民主2党と連立するか、国民民主と先に連立を組み、維新とは部分連合から始めるという手もあるが、極めて難しい」とした上で、9月7日に辞任表明した石破茂首相が依然、内閣総理大臣の立場にある「総総(総理・総裁)分離」の異例状態が続いていることを念頭に、「可能性としては、『総総分離』即ち、総理と総裁を分離する案もある。過去2回自民党内でその可能性を探ったことがあるが、実現はしていない。この場合、石破総理に退陣を撤回してもらい、当面はこれで国会を動かし、企業・団体献金の改革も含めた目先の懸案を処理し、その上で公明党との話し合いをもう一度やり直せないだろうか」と、石破首相の当面の続投案を主張した。
さらに「それも難しいのであれば、高市総裁に一度退いていただき、早急に総裁選挙をやり直して、新しい総裁のもとで、連立の枠組みをはじめとした政権構想の立て直しを模索すべきである」と記し、高市氏の総裁辞任→再度の総裁選実施で新総裁による体制立て直しという持論を記した。
船田氏は高市氏の総裁選出直後の投稿でも、高市氏への期待を示す一方で「これまでの右寄りの言動に対して、少なからぬ懸念があることも否めない」と、クギを刺していた。自身は総裁選で、同じ栃木選出の茂木敏充元幹事長の推薦人を務め、決選投票では小泉進次郎農相に投票したことを明かしている。

