藤井聡太王座(23)が同学年の伊藤匠叡王(23)の挑戦を受けて2勝2敗で迎えた、将棋の第73期王座戦5番勝負最終第5局が28日午前9時から甲府市「常磐ホテル」で始まった。最終局のため、先手後手は改めての振り駒で決める。と金が3枚出て、伊藤が先手、藤井が後手となった。

先手の伊藤は気息を整えて飛車先の歩を突いた。対する後手藤井はいつものようにお茶を一服口に含む「初手お茶」の後、やはり社先の歩を突いて相掛かりに進行している。

伊藤は今年、叡王戦5番勝負で斎藤慎太郎八段をやはりフルセットの末、下して初防衛している。1日制5番勝負のタイトル戦最終局は2戦2勝としぶとい。今回勝てばタイトル獲得3期となり、九段に昇段する。

対する藤井には3連覇がかかる。2日制7番勝負で最終局までもつれ込んだ例はないが、5番勝負では21年叡王戦で勝って豊島将之叡王(当時)からタイトルを奪取。昨年の叡王戦で伊藤に敗れてそれを失って、7冠に後退している。

現在タイトル獲得通算31期(内訳は竜王4、名人3、叡王3、王位6、王座2、棋聖6、棋王3、王将4)。渡辺明九段と並んで将棋界4位タイだ。1位の羽生善治九段の99期、2位大山康晴15世名人84期、3位中原誠16世名人60期には遠く及ばないが、今回防衛できれば王座戦3連覇とともに、単独4位に躍り出る。

持ち時間は各5時間。午後0時10分から1時までは昼食休憩、午後5時からは30分の夕食休憩となる。午後3時にはおやつが出される。決着は28日夜のみ込み。