27日に公示された衆院選(2月8日投開票)で、前職3人新2人の5候補による激戦となった衆院愛知10区では、SNSでの発信でも、各陣営がそれぞれ特色を打ち出し、しのぎを削っている。
立憲民主党の公明党との新党結成の手続きに当初は反発し「2004年の近鉄選手の心境」としつつ、その後、中道改革連合の綱領を確認した上で合流し、衆院愛知10区から出馬した中道の藤原規眞氏は28日までにX(旧ツイッター)を更新。「藤原事務所から重大なお知らせ。(スタッフ投稿)」との文章とともに、踏切の前で「うちの事務所、絶体絶命の状況で…」などと語ったところで電車が踏み切りを通過し、何も聞こえなくなる動画をアップした。
名鉄名古屋本線石刀駅前での動画とみられる。このポストに、Xには「またやったわね」「出ました、毎度の」「余裕のネタ投稿!」「選挙期間中にコントすな」などの反響が寄せられた。藤原氏は初当選した前回24年10月の衆院選期間中の24年10月22日、同様の踏切動画を発信していた。今回の投稿もSNS戦略の一環とみられる。
藤原氏は前回の踏切動画をアップした24年衆院選では立憲民主党から出馬。5万9,691票を獲得し、自民党公認、公明党推薦候補だった若山慎司氏(5万9,529票、比例当選)との新人対決に162票差の僅差で競り勝っていた。3位は維新公認の杉本和巳氏(5万2,957票、比例当選)で、こちらも僅差の激戦区だった。
今回の衆院選では、前回衆院選で三つ巴の激戦を競り合った中道の藤原氏、自民党の若山氏、維新の杉本氏の3人に加え、国民民主党から三嶋竜平氏、参政党から山内遼平氏の計5人が立候補している。
前回次点だった自民の若山氏は今回、Xで出陣式とみられる動画や、街頭で有権者と握手する様子に「しんじてよかった! 若山しんじ」との、候補者の名前とかけた“だじゃれ”の標語を添えた動画を複数アップしている。維新の杉本氏は、連立政権を組む自民党の高市早苗首相と維新の吉村洋文代表の2ショット写真を上げた吉村氏のポストをリポストしたり、自身の演説の様子を短めに編集した短時間で見られる動画などをXにアップしている。
国民の三嶋氏は、公示日が47歳の誕生日だったといい、ポスト5連投の長文で、手取りを増やすと国民民主党の政策を訴えた。プロフィルのすぐ下の固定ポストには24連投のツリー形式で自己紹介も展開している。参政の山内氏は、SNSでの人気の高い神谷宗幣代表のポストを複数回リポストし、党の考え方をアピール。5者5様のX戦略を展開している。

