将棋の第38期竜王戦を制した藤井聡太竜王(名人・王位・棋聖・棋王・王将=23)の就位式が28日、東京都渋谷区「セルリアンタワー東急ホテル」で行われた。昨年10月から11月にかけて行われた7番勝負は、前期と同じ佐々木勇気八段の挑戦を受けた。第37期は4勝2敗で防衛したが、「対応力」を課題に挙げた今期は4連勝。5連覇を達成して「永世竜王」の称号も得た。
藤井は謝辞で、まずシリーズについて振り返った。「佐々木八段の周到な作戦と鋭い指し手に苦しめられた前期の反省を踏まえ、今期は作戦面でも工夫していければと考えて対局に臨みました。それが功を奏したところもあり、第1局と第2局はうまくいきましたが、第3局と第4局に関しては自身の持てない局面も少なからずありました。中でも第4局では、佐々木八段の機敏な指し手の前にはっきり劣勢を自覚する場面もありました。ただ、そのような状況の中で引き離されないように勝負手を放っていくことができ、印象に残る対局になっています」と語った。
今期の防衛で永世竜王獲得した。渡辺明九段、羽生善治九段に次いで、3人目となる。「大変光栄でもあると同時に、重みも感じています。これをゴールではなく、スタートとして来期以降より充実した内容の将棋が指せるように、よりいっそう精進をしてまいりたいと思います」と述べ、大きな拍手を浴びていた。

