読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏は、28日夜に放送されたBSフジ「プライムニュース」(月~金曜午後8時)に出演。衆院選(2月8日投開票)の比例代表をめぐり、四国ブロック(定数6)の比例単独候補として立候補している村上誠一郎前総務相(73)の名簿順位を、自民党が下位の10位で処遇したことについて、「昔の自民党では、ざらにありましたよ」との認識を示した。

村上氏は前回2024年衆院選で、愛媛県の選挙区1減に伴う候補者調整で小選挙区から比例に回り、四国ブロックの名簿順位単独1位で立候補し、13回目の当選を果たした。石破茂政権では総務相を務めた。今回、村上氏を含む石破政権の閣僚経験者3人が、前回と異なり名簿下位での処遇となっている。

村上氏は石破氏の側近で、高市早苗首相(自民党総裁)が師とあおぐ安倍晋三元首相の政治手法に批判的だったことでも知られる。今回も、前回と同じ名簿1位を求めていたとされ、比例名簿が発表された後、SNSでは「高市自民党、忖度ゼロ。村上氏の1位申請要望を蹴り飛ばす」「これはさすがに…」などのコメントが寄せられていた。

番組で、長野美郷キャスターから、村上氏の比例名簿10位での処遇について「こういうことは、よくあるものなんですか」と問われた橋本氏は、まず、かつての自民党内の切磋琢磨(せっさたくま)に言及。「昔の自民党は、総裁選で勝ったか負けたかで、全然(処遇が)違ってくる。当時は総裁任期は2年だったが、『2年は冷や飯を食う』といい、ポストもつかなかった。で、どうするか。2年後を期して、全国を回って今度は見てろと、政策を磨いて支持者を開拓し、次に備えるのが自民党のエネルギーだった」とした上で、「(そういうケースでは)比例名簿の上位にこないなんて、ざらにありましたよ。当時の方がもっと厳しかった」と、振り返った。

その上で、村上氏が石破氏と近いことが念頭にあるのか「高市さんに賛成できないのに、(比例名簿の)上位にしてくれというのは、あれなんじゃないですか、甘いんじゃないですか」と、私見を示した。