こんにちは。皆さま、先週京都競馬場で行われた秋華賞はご覧になりましたか?

実は現地で観戦していたので、リバティアイランドの素晴らしい走りを間近で見ることができ、とても感動しました。また、2着になったマスクトディーヴァの強烈な末脚も素晴らしかったです。レース後の川田騎手の涙は、中内田厩舎とともに3冠を達成出来た事の喜びだけでなく、ここまでの道のりで感じてきたすさまじいプレッシャーから解放されたことも理由だと感じました。

あれほどのスーパーホースでも、勝ち続けることの大変さを物語っているのだと思います。今年日本を盛り上げたスポーツといえば野球、サッカー、バスケ、ラグビーなど、さまざまなチームスポーツがありましたが、実は競馬も同じようなチームスポーツです。私が海外遠征のサポートをする時は常にチームを意識した仕事を心がけていますし、以前自分が野球チームの通訳を経験したからこそ感じることかもしれません。

今後、リバティアイランドとマスクトディーヴァは、日本トップの馬として海外で活躍し、また日本の競馬で走って世界を盛り上げて欲しいです。

話は変わり、世界的なレジェンド騎手の1人であるデットーリ騎手の引退撤回の報道が出ました。私個人としてはやっぱりねという気持ちです(笑い)。引退表明後も数々の素晴らしい馬に出会ったことで、気持ちが変わったのでしょう。彼ほどの騎手はいい馬に乗る事への執念が違うと思いますし、だからこそ、ここまでの伝説的騎手になっていると感じます。新天地の米国から世界中の大レースにも活躍の場を広げると思いますが、来年のケンタッキーダービーなどでどんな活躍をするのか楽しみです。

最後に、今週末は京都で菊花賞が行われます。今年は皐月馬とダービー馬の対決が見られるので楽しみですが、波乱の要素もあるので注目したいです。特に気になる夏の上がり馬は、ドゥレッツァとサトノグランツです。ドゥレッツァは、サトノグランツを未勝利戦の時に負かしていますが、ソールオリエンス、タスティエーラとは直接対決がないのでどのような戦いが出来るのか期待してます。また、サトノグランツは夏を越えて成長を感じられ、距離の不安も無さそうなので注目しています。今週も競馬を一緒に楽しみましょう。(レースホースコーディネーター)

リバティアイランドで3冠達成した川田騎手はインタビューで目を潤ませる(撮影・清水貴仁)
リバティアイランドで3冠達成した川田騎手はインタビューで目を潤ませる(撮影・清水貴仁)
ランフランコ・デットーリ騎手(2021年8月撮影)
ランフランコ・デットーリ騎手(2021年8月撮影)