<1>ヒシタイカン(東京8R稲城特別・14時00分発走)
先週のダービーはレーン騎手がタスティエーラで制した。「テン乗りでは勝てない」というジンクスを破った鮮やかな手綱さばきは記憶に新しいところだが、その3歳頂上決戦を含めて、18年以降の東京芝2400メートルでは【10・5・7・25】で勝率21・3%、複勝率46・8%という高打率を誇る。
同じく【16・5・11・54】で勝率18・6%、複勝率37・2%というハイアベレージを残しているのが堀厩舎だ。
このコンビで参戦するヒシタイカンは、3番人気に推された前走・青葉賞こそ12着に敗れたが、東京芝2000メートルでの新馬勝ちは、青葉賞Vのスキルヴィングを首差封じての勝利だった。たたき2走目で自己条件なら、素質の違いを見せつける。
<2>ガンダルフ(東京11RアハルテケS・15時45分発走)
東京ダート1600メートルの最高峰といえばG1フェブラリーS。今年の勝ち馬レモンポップは1000メートル通過59秒3(自身)から、上がり3ハロンを36秒3でまとめて、1分35秒6で駆け抜けた。
ガンダルフは同舞台の22年6月の甲州街道S(4着)を1分35秒7で走破。1000メートル通過59秒7、上がり36秒0と、ダート転向初戦でいきなりG1ホースに引けを取らないラップを刻んでいた。今回はオープン昇級だが、即通用の可能性は十分と考えていい。
<3>フェーングロッテン(阪神11R鳴尾記念・15時35分発走)
今回と同じ3回阪神初日に行われた12~20年の勝ち馬9頭のうち、7頭が4角を5番手以内で通過していた。開幕週で逃げ、先行有利が顕著な傾向となれば、主導権を握るであろうフェーングロッテンを狙わない手はない。
父ブラックタイドの産駒がJRAの芝レースで挙げた205勝のうち、コース別最多となるのは41勝の阪神(次位は京都の31勝)。良馬場での勝率5・1%に対して、不良馬場は同9・1%と道悪も苦にしない。最適条件での二枚腰発揮で、待望の重賞2勝目が期待できる。
【先週土曜の結果】
<1>インテグリフォリア
東京10R葉山特別 8着(8番人気)
<2>カンチェンジュンガ
京都11R葵S 8着(10番人気)
<3>ノーブルクライ
東京6R3歳1勝クラス6着(4番人気)
◆DB班とは 極ウマ・プレミアム、および日刊スポーツの競馬面をさまざまな形で支える内勤チーム。DBはデータベースの略で、通称はディービー班。