☆ピクシーナイト（土曜東京11R・京王杯SC8着）

休養明け2戦目で少しずつ状態は上向いてきた。スタートを決めて好位で流れに乗るも、直線は前にも横にも馬がいて身動き取れない状況。3着ダディーズビビッドの後ろで手応えはあったが伸び切れず。大跳びだけに包まれてしまうと器用に馬群をさばけない。スペースがあったらもっと際どい勝負になっていただろう。もったいない競馬になったが、それでも勝ったレッドモンレーヴとは0秒4差。あらためて能力の高さを示した。このまま順調にいけば復活勝利は近い。

☆ユティタム（日曜東京10R・青竜S1着）

前半からスムーズに出ていき、それでいてしっかり折り合いもつく。向正面は4番手の外。4コーナー手前からジワッと前へ接近して、直線は先行2頭をゆっくりかわした。川田騎手は軽く手綱を押した程度でステッキは1発も入れていない。バランスのいい力強い走りで抜けだし、ゴールでは2馬身半差をつけた。余力十分でいっぱいに追っていたら、もっと差は開いていただろう。520キロの大型馬でフットワークに迫力があるが、何より鞍上の指示に従順なのがいい。今後が楽しみな1頭だ。

青竜Sを制したユティタムと川田騎手（左）（撮影・丹羽敏通）

☆アルムブラーヴ（日曜新潟10R・中ノ岳特別1着）

スタートからずっと右に張り気味で、丸山騎手が走りを矯正しながら追走。4コーナーでも外へ行きそうな雰囲気があり、減速して回った分、ポジションも下がった。直線はうまく前が開いて一気に抜け出すことができたが、能力の違いで勝っただけ。まだ粗削りで課題は多い。それでも後続に2馬身半差をつけたように脚力は上のクラスでも通用する。2、3歳時は1200メートルを中心に使ってきたが、自分のリズムで走れる中距離の方が合っている。現状は左回り向き。