前開催の船橋で行われた2歳の新馬戦は5鞍。そのうち4鞍が距離1000メートルで、6月23日の2Rを1分1秒9で制したハーモニーロワ(牡、新井清)が1番時計だった。鼻差での勝利に本田正騎手は「直線に向いて、御神本さんが見えた時には負けたと思いましたね」。逃げていたが、直線は後方から徐々に進出してきた御神本騎手のサーフズアップ(牝、山下)と追い比べ。それがゴールまで続いた。「併せに行ったら、もうひと踏ん張りしてくれました」。この展開も1番時計の要因だろう。だが、昨年より砂厚を増した今の船橋の馬場で1分1秒台。純粋に優秀と考えていいのではないか。

◆船橋3R ハーモニーロワと同タイムで駆け抜けた◎サーフズアップ。惜しくも競り負けたが、そもそも出遅れを挽回してのもの。これはスタートが決まっていれば結果が違ったか? そう単純なものではないのも重々承知。200メートルの距離延長もどう出るか分からないが、それでもここは素直に1番時計を評価だ。馬単(5)→(4)(3)。【牛山基康】