今年のヤングジョッキーズシリーズは東日本地区のトライアルラウンドが6場に増加。昨年までは5場。正確には20年も6場の予定だったが、コロナ禍で川崎が開催中止になり、結果的に5場で争われた。

6日の大井で半数の3場を終えた段階。まだ逆転に次ぐ逆転がありそうだが、それでなくても地方競馬所属騎手は現時点でシリーズ未勝利の大井の菅原涼太騎手(20=堀)が暫定1位という大混戦の様相だ。出場騎手の増加で、6場に増えても騎乗機会が少ないのも一因か。東日本の地方競馬所属騎手は19人が出場予定で、これまでに4戦したのは菅原騎手を含めて4人。得点上位4戦の合計で順位を争うというルールだけにまだ先は読めない。

門別2戦を6、2着、大井2戦を7、3着と得点を重ねた菅原騎手は現時点では、10月19日に浦和で行われる東日本での最後のトライアルラウンドに騎乗予定だ。「惜しい競馬が続いて…。でも浦和は慣れているので」と同騎手。大井に次いで騎乗数の多い浦和では今年だけで10勝と勝ち星も量産。自力でファイナルラウンド進出の4位以内をつかむか。最後まで目が離せない。【牛山基康】