10日に迫った韓国のコリアC(G3、ダート1800メートル)。今年は大井のマンダリンヒーロー(牡3、藤田)も出走を模索していたが、残念ながら招待馬には選ばれなかった。

コリアCの舞台となっているソウル競馬場では13年から17年まで大井所属馬だけが出走できる交流競走も行われていた。これに2度の参戦経験がある藤田師は16年に創設された国際招待競走のコリアC、コリアスプリントにも参戦の可能性を探り続けた。今回はサンタアニタダービー2着で113という高いレーティングを獲得。昨年のコリアCに招待された日本馬のレーティングが112だったことからも期待が高まったが、先週の当コラムにも書いたように今年はレーティングの高い中央馬の登録が多かった。1着賞金が前年比6割増の8億8000万ウォン(約9930万円)となった影響だろう。

ダートの主要レースとして注目度を増す韓国の国際招待競走。出走のハードルは高くなったが、日本でもダートグレード競走で結果を出せば高いレーティングが得られる可能性がある。師の3度目の韓国挑戦を含め、招待されるような地方馬の出現を期待したい。【牛山基康】