韓国で種牡馬となったクリソライト(牡13)に4年ぶりに会ってきた。15年から3連覇したダイオライト記念の印象が強いが、14年には日本テレビ盃も制した船橋巧者。16年に新設された国際招待競走のコリアCを勝ち、翌年も2着と韓国での活躍も顕著で、19年に引退後は同国で種牡馬入り。今年で5年目を迎えた。

前回の訪問時は初年度の種付けを終えたばかり。今回は種牡馬としての風格も漂わせていた。普段は本土のチサンファームで過ごすが、2年目以降は種付けシーズンだけ生産牧場の多い済州島にも移動。初年度こそ試験的に5頭にとどめたが、2、3年目は40頭以上の牝馬を集めた。同牧場のナム・ギグァンチーム長は「今年は去年よりも種付けが増えました。これから産駒たちが活躍してくれればさらに増えると思うのですが」。4年目はコロナの余波で20頭余りに落ち込んだが、今年はまた40頭程度に盛り返したという。7月1日にマイセンター(牡2)がデビュー2戦目で勝ち、産駒の初勝利。先週22日にはライズザスローン(牡2)も3戦目で初勝利を挙げた。期待馬のデビューも控えているというから、楽しみに待ちたい。【牛山基康】