砂が入れ替わった前開催の大井。1秒から2秒は遅くなるだろうと言われていた時計に注目していたが、2日の雷鳥特別(2歳一、二組、1400メートル)を大差で逃げ切ったローリエフレイバー(牝、月岡)は同距離の前走から0秒5遅いだけの1分27秒9。前日のA2下特別の勝ちタイムが1分27秒3で、その2着と同タイム。それをデビュー3戦目で出したのだから、着差以上に衝撃的だった。

当日は「強かったね」と振り返った月岡師だが、あらためて聞くと「ちょっと派手に勝ちすぎたね」と苦笑い。ローテーションを考慮して出走したが、本当は1600メートルを使いたかったという。デビュー前の能力試験が馬場の悪化で時計を出さないことになり、1600メートルの新馬戦は仕上がり途上で3着。同距離の走りを見たかったが、あいにく前開催に番組がなかった。

「いい時に使いたい」と9Rはくたか特別に中1週で出走。「今の状態での1600メートルの走りはどうなのか。まだいろんなことを勉強していかなければいけない状況。あくまでも気楽な気持ちで」と控えめだが、ここも圧勝するようなら今後が楽しみだ。【牛山基康】