14日にカタールのアルライヤン競馬場で行われたアミールT(G2、芝2400メートル)。笹川翼騎手(31=米田)がJRAのサトノグランツ(牡6、友道)に騎乗した。「出し切った感はあります」。勝ち負けからは離されてしまったが、最後の最後に大接戦となった4着争いを鼻差で制した。

4コーナーから斜めに引き込まれたスタート地点。7頭立ての5番枠から好スタートを決めた瞬間はそのまま前に行けそうな勢いにも見えたが「ゴリアットが逃げるという話が出ていたので」と2番枠の相手の出方を見た。枠差とコーナーで1歩前に出た相手を見ながら、外の2番手で淡々と運んだ道中。友道師が「伸びず、ばてず、なので」と話す脚質を考えた作戦通りだったが、結果的に1番枠から内の3番手を確保した勝ち馬のディープモンスターに最高の展開になった。

少頭数で流れず、勝負どころから一気にヨーイドンの難しい展開。4着に粘れた騎乗は2回目のカタール遠征となった鞍上の余裕が生んだものか。着順を聞いた大江助手の「頑張りました」との第一声からも、師の「うまく乗ってくれました」との評価からも、それを感じた。9鞍に騎乗した今回の遠征は、あらためて振り返りたい。【牛山基康】