過去の名馬に乗れるなら? 競馬記者になって7年、いつかこの質問をしてみたいと思っていた。今回の「ケイバラプソディー ~たのしい競馬~」では、大阪の藤本真育(マイク)記者が騎手、元騎手の20人に「天皇賞・秋で過去の名馬に乗れるなら、どの馬に一番乗りたいか」とアンケート調査。福永祐一調教師(48)、和田竜二騎手(48)のベテランから、和田陽希騎手(18=杉山晴)らルーキーまで幅広い世代に聞いた。※自身が騎乗経験のある馬は除外。
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今年の天皇賞・秋はマスカレードボールが勝利した。舞台の東京芝2000メートルで勝つにはスピード、スタミナなどあらゆる能力を高いレベルで兼ね備える「総合力」が必要。この舞台で「過去の名馬に1頭だけ乗れるなら?」と騎手、元騎手20人に聞いてみた。
最多の5票を獲得したのは19、20年と連覇を飾ったアーモンドアイ。日本調教馬で史上最多となる芝G1・9勝を挙げた名牝だ。同馬を選択した福永祐一調教師は「スピードと瞬発力が必要な舞台だし、日本の馬が一番強いカテゴリーだからね。自分が乗ったことがない馬でいえば、アーモンドアイかな」とのこと。ちなみに、自身が乗ったことのある馬では「ジャスタウェイだね」と、13年天皇賞・秋をともに制した、かつての世界ランク1位の名馬を挙げた。
2年前の“世界最強馬”イクイノックスも4票を集めた。小崎騎手は「勝ち時計(23年天皇賞・秋=1分55秒2)が違いますからね。欠点が見つかりません」。小沢騎手も「ルメール騎手が乗っているから乗りやすそうに見えますが、本当にそうなのか背中を味わってみたいです」と話した。
日本近代競馬の結晶、ディープインパクトも3位(2票)にランクイン。和田竜二騎手の息子・陽希騎手は「テイエムオペラオーが…」と言いかけて「やっぱりディープです。小さい頃から憧れでした」。河原田菜々騎手は「私も空を飛んでみたいです」と名手・武豊騎手しか味わったことのない感覚に思いをはせた。
和田竜二騎手はサイレンススズカ、秋山真一郎調教師はエルコンドルパサーと、ベテラン勢は90年代の名馬を指名。鮫島駿騎手は自身が1年目の頃に見ていたラブリーデイ、団野騎手はキタサンブラック、角田和騎手はモーリスと、若手騎手の多くは2010年代の名馬をピックアップした。スペースの都合上、全てを紹介することはできなかったが、それぞれに選んだ名馬への思い入れがあり、そのコメントを頭に入れてレース映像を見返すと、今まで以上に胸が熱くなった。
次はファンの皆さんに「東京芝2000メートルで最強だと思う馬は?」と、アンケートをとってみたい。
<騎手、元騎手20人が乗りたい過去の名馬>
順位 馬名 得票数
1位 アーモンドアイ 5
2位 イクイノックス 4
3位 サイレンススズカ 2
〃 ディープインパクト 2
5位 エルコンドルパサー 1
〃 キタサンブラック 1
〃 ダイワスカーレット 1
〃 テイエムオペラオー 1
〃 ドウデュース 1
〃 ラブリーデイ 1
〃 モーリス 1
※舞台想定は天皇賞・秋(東京芝2000メートル)。対象は自身の騎乗経験がない馬。
(ニッカンスポーツ・コム/競馬コラム「ケイバ・ラプソディー~楽しい競馬~」)







