先週のコラムで、私に馬乗りの基礎を教えてくれた「つよしくん」というポニーを紹介しました。他にも思い入れのある馬がたくさんいます。今回はその中の1頭について話したいと思います。

その子は「ゴールデンボンバー」といいます。小学校高学年のころ、私を初めて草競馬に出させてくれた馬です。明るめの栗毛で、まだ若い馬だったんですが、おとなしくて、能力もあるから勝てる可能性があると言われていました。

しかし、いざレースが始まると、ボンバーもまだ草競馬を全然知らず、私も初めてだったので、うまく乗れなくて…。コーナーを曲がることができずに落馬。悔しい思いをしました。

草競馬は1日2回するんですが、私は乗り替わりとなり、2回目に「ゴールデンボンバー」に乗ったのが大輝くん（松本騎手）。そこで勝たれてしまって、すごく悔しかったことも覚えています。

実はレース前から、ボンバーに乗るのはこの時が最後と決まっていました。それだけにめちゃくちゃ悲しくて泣きました。ボンバーとリベンジができず、心残りだった分、余計に思い出として残っています。元気に過ごしてくれているとうれしいです。

土曜は京都で4頭に騎乗させていただきます。11RファンタジーSのセイウンデセオは、相変わらず乗りやすく、先週の動きも良かったので楽しみです。7Rダノンペドロは、今週から初めてコンタクトを取らせてもらいましたが、すごく操縦性が高く、乗り味もいい印象です。減量がありますし、前めで運びたいです。（JRA騎手）

＜今村聖奈騎手の土曜京都の騎乗馬＞

3R　ルミナスビューティ

6R　ラストヒロイン

7R　ダノンペドロ

11R　セイウンデセオ