パリロンシャン競馬場では注目の凱旋門賞のトライアル重賞が行われます。
◆G1ヴェルメイユ賞
(パリロンシャン 芝2400メートル)
予想 馬番 馬名 重量 騎手 オッズ
(1)ラブチャイルド 59・0 未定 15・0~34・0
(2)スイートレディ 59・0 未定 13・0~21・0
☆(3)グランドグローリー 59・0 未定 4・00~6・0
(4)ライラックロード 59・0 未定 11・0~15・0
▲(5)アルバフローラ 59・0 未定 8・0~11・0
(6)フォールインラブ 55・5 未定 34・0~41・0
(7)アガヴェ 55・5 未定 13・0~17・0
(8)バイーカラ 55・5 未定 8・0~11.0
◎(9)<9>ラパリジェンヌ 55・5 未定 5・0~8・0
○(10)チューズデイ 55・5 未定 2・5~2・87
(11)ヒストリー 55・5 未定 34・0~41・0
オーストラリアから移籍して凱旋門賞参戦をめざすベリーエレガントがファワ賞に回って、レースの興味がやや薄れてしまったものの、古馬、3歳馬ともに好メンバーがそろいました。古馬は昨年のジャパンCで5着に健闘し、今年も悪くない競馬を続けるグランドグローリーと、昨年のチャンピオンズフィリーズ&メアズSで僅差2着したアルバフローラ。一方の3歳馬は英オークス馬のチューズデー、仏オークス2着馬のラパリジェンヌなど将来性豊かな馬が駒を進めてきました。筆者の注目は仏オークス以来の実戦になるラパリジェンヌです。この距離は初めてですが、2100メートルの仏オークスは勝ったナシュワにわずか短首差。まだキャリア4戦ながら、競馬センスの良さが目をひいています。
◆G2ニエル賞
(パリロンシャン 芝2400メートル)
予想 馬番 馬名 重量 騎手 オッズ
(1)ラストロノーム 58・0 未定 9・0~12・0
△(2)トゥルーテスタメント 58・0 未定 7・0~13・0
○(3)シムカミル 58・0 未定 3・5~4・0
(4)デピュティールーラー 58.0 未定 51・0~101・0
◎(5)ドウデュース 58・0 武豊 2・5~3・0
(6)アイハル 58.0 未定 7・0~11・0
(7)ラッソー 58・0 未定 4・0~4・5
ドウデュース(牡3、父ハーツクライ、友道)が出走するニエル賞は7頭立てです。ここに回れば強敵になったはずのオネストが、土曜の愛チャンピオンSを選択したため、ドウデュースには恵まれた組み合わせとなりました。相手はパリ大賞でオネストの2着したシムカミルと、前走のギョームドルナーノ賞でアルハキームの3着に健闘したトゥルーテスタメントあたり。本番をにらむドウデュースも、100パーセントの出来ではないでしょうが、このあたりに負けてほしくありません。
◆フォワ賞
(パリロンシャン 芝2400メートル)
予想 馬番 馬名 重量 騎手 オッズ
(1)ムタバヒ 58・0 未定 9・0~15・0
△(2)マイラプソディ 58・0 武豊 34・0~41・0
(3)イレジーン 58・0 未定 4・0~5・5
△<4>ハイデフィニション 58・0 未定 4・5~6・0
○(5)バブルギフト 58・0 未定 2・25~3・0
◎(6)ベリーエレガント 56・5 未定 3・75~6・0
ドウドュースに帯同したマイラプソディー(牡5、父ハーツクライ、友道)が参戦するフォワ賞は6頭立てとなりました。見どころはオーストラリアでG1・11勝を挙げて、凱旋門賞を標的に移籍してきたベリーエレガントの競馬ぶりです。フランス初登場となった8月のジャンロマネ賞は見せ場なく、しんがり7着でしたが、ひとたたきされて一変が期待できそうです。強敵のそろうG1ヴェルメイユ賞ではなく、G2を使ってきたのも、陣営の「勝って凱旋門賞へ」という強い思いがあってこそ。2走前のサンクルー大賞でG1・5連勝を達成したアルピニスタの3着に健闘したバブルギフトが2番手評価です。最近は成績が伸び悩んでいますが、A・オブライエン厩舎のハイディフィニションも、以前はクラシック候補と騒がれた馬。先行するマイラプソディーとともに大穴候補です。
土曜(10日)には中距離路線の重要レースであり、凱旋門賞組も出走する愛チャンピオンS(芝2000メートル)が行われます。
◆G1愛チャンピオンS
(レパーズタウン・芝2000メートル)
予想 馬番 馬名 馬齢 重量 騎手 オッズ
(6)ストーンエイジ 牡3 58・5 S・ヘファーナン 26・0
◎<7>ヴァデニ 牡3 58・5 C・スミヨン 2・25
▲(5)オネスト 牡3 56・5 S・パスキエ 8・0
☆(3)ミシュリフ 牡5 61・0 C・キーン 4・0
○(4)ルクセンブルク 牡3 58・5 R・ムーア 5・0
(2)ブルーム 牡6 61・0 W・ローダン 34・0
愛チャンピオンSは今年も豪華な顔ぶれとなりました。6頭立てですが、実力は拮抗(きっこう)。注目は仏3歳最強ヴァデニのレースぶりでしょう。勝てば予定を変更して凱旋門賞に向かうはずです。前走はバーイードの前に完敗、今年はまだ勝ち星がありませんが底力のあるミシュリフ、前走初の2000メートル戦(G3ロイヤルホイップS)を制して通算成績を5戦4勝としたルクセンブルク、地元のニエル賞を捨ててここに挑むオネストなど逆転候補も多彩です。
(ターフライター奥野庸介)
※競走成績は9月9日現在