長期の中東遠征から帰国後、脚部の故障で休養していたロマンチックウォリアー(セン7、C・シャム、父アクラメーション)と、昨シーズンは4つのG1、重賞を制して、ロマンチックウォリアーの不在をカバーしたヴォイッジバブル(セン7、P・イウ、父ディープフィールド)の2頭が23日(日曜)のG2香港ジョッキークラブカップ(芝2000メートル、シャティン)で激突します。
2頭の直接対決はこれが3度目。昨年2月のG1香港ゴールドカップ(芝2000メートル、シャティン)は一騎打ちの末、ロマンチックウォリアーが首差先着。もう1度は昨年のG1安田記念(芝1600メートル、東京)で、ロマンチックウォリアーがナミュール(2着)とソウルラッシュ(3着)の猛追を抑えて優勝。ヴォイッジバブルは直線で伸びず、15着に終わりました。
来月14日(日曜)に行われる香港国際競走を視野に入れる2頭ですが、ロマンチックウォリアーは未踏の4連覇がかかる香港カップ(G1、芝2000メートル、シャティン)に登録。一方のヴォイッジバブルは香港カップと香港マイル(G1、芝1600メートル、同)にダブル登録していることに注目が集まっています。
今年4月にドバイから帰国したロマンチックウォリアーは不具合の見つかった左前脚球節の手術を受けて休養。軽微な故障だったこともあって5月中旬には調教を再開。バリアトライアルでは10月14日の芝1600メートルで感触を試し、同31日(オールウエザー1200メートル)では8頭立てで1位で入線するなど、徐々に調教のペースを上げています。今月11日にはジェームズ・マクドナルド騎手が騎乗し、同厩舎、同馬主のロマンチックトールをパートナーに追い切って、休養前と変わらないフットワークを披露しました。
香港ジョッキークラブカップはドバイターフ以来、232日ぶりの実戦となりますが、昨年も約5カ月ぶりを克服しているので大きな障害にはならないでしょう。
ヴォイッジバブルは昨年優勝の香港ジョッキークラブマイル(G2、芝1600メートル、シャティン)ではなく、あえて強敵の土俵となる2000メートル戦を前哨戦に選んで、起死回生の舞台に臨みます。
9月に始まった新シーズンの使い出しとなった10月19日のG3シャティントロフィー(芝1600メートル、シャティン)は仕上がり途上もあって、直線で馬群にのみ込まれて14頭立ての12着に終わりましたが、勝ったマイウイッシュから5馬身半差、走破タイムも1分33秒45と内容はさほど悪いものではありませんでした。2000メートル戦は4歳時の香港ダービー(直線追い込んで優勝)、ロマンチックウォリアーの2着した前出の香港ゴールドカップ、そして、2着馬に3馬身4分の3差で完勝した今年2月の香港ゴールドカップに続き4度目。今年の香港ゴールドカップでは2分0秒59という水準以上のタイムをたたき出しています。ヴォイッジバブルはここで宿敵に一矢を報いて、次の香港カップで主役交代を果たしたいところ。果たして、その結果やいかに…。
(ターフライター奥野庸介)
※競走成績等は2025年11月14日現在



