例年より2週早く来週14日(土)に行われるサウジC。日本からはフォーエバーヤング、ルクソールカフェ、サンライズジパングの3頭が出走、米国と中東のライバルと覇を競います。
今週は米国から挑む5頭のプロフィルを紹介します。
◆ナイソス(牡5、父ナイキスト、米B・バファート厩舎)
デビュー以来、8戦7勝、2着1回。先行脚質を武器に活躍。2025年のロンジン・ワールドベストレースホースランキング、ダート・マイル部門ではレーティング119を獲得しました。
昨年はトリプルベンドS(G3、ダート1400メートル、サンタアニタパーク)を5馬身半差で制し、7月のサンディエゴハンデキャップ(G2、ダート1700メートル、デルマー)も単勝1・1倍の人気に応えて快勝。11月のブリーダーズCダートマイル(G1、ダート1600メートル、デルマー)では2歳時にG1ブリーダーズCジュヴェナイルを制したシチズンブルとの一騎打ちをアタマ差制して優勝。ビッグタイトルを手中にしました。
その後、12月28日のラフィット・ピンカイJrステークス(G2、ダート1700メートル、サンタアニタ、旧サンアントニオS)に出走したナイソスは同厩舎のライバル、ネバダビーチをアタマ差退けて優勝。シーズンを5戦4勝で終えています。
父のナイキスト(父アンクルモー)はG1ブリーダーズCジュヴェナイルとG1ケンタッキーダービーを制した名馬。曽祖母のアンブライドルドエレイン(父アンブライドルズソング)は2001年のG1ブリーダーズCディスタフの勝ち馬です。
ボブ・バファート調教師はサウジCで2021年シャーラタン、2022年カントリーグラマー、2023年カントリーグラマーがそれぞれ2着しています。
◆ビショップスベイ(牡6、父アンクルモー、米B・コックス厩舎)
昨シーズンは8戦6勝。1月の一般戦で2着、G1初挑戦となった8月のフォアゴーS(ダート1400メートル、ベルモントパーク)はG1の壁に跳ね返されて6着に敗れましたが、5月のウエストチェスターS(G3、ダート1600メートル、アケダクト)と6月のサルヴァトールマイルステークス(G3、ダート1600メートル、モンマスパーク)を連勝、後者は5馬身差で完勝しました。
秋は11月のフォーティナイナーステークス(G3、ダート1600メートル、アケダクト)に優勝。その後に上場された現役馬セールでサウジアラビアに籍を置くKASステーブルに130万ドル(約2億150万円)でトレードされました。馬主が替わって臨んだシガーマイルS(G2、ダート1600メートル、アケダクト)は2番手からジワジワと末脚を伸ばして優勝、4度目の重賞タイトルを手にしています。
血統は父が2010年のBCジュヴェナイルなど8戦5勝のアンクルモー(父インディアンチャーリー)、ビショップスベイの半弟キャッチングフリーダム(父コンスティチューション)はG2ルイジアナダービーの勝ち馬で、G1プリークネスステークスで3着しています。
管理するブラッド・コックス調教師はサウジCに過去4度挑戦、2024年サウジクラウン(父オールウェイズドリーミング)の3着がこれまで最良の成績です。
◆ネバダビーチ(牡4、父オマハビーチ、米B・バファート厩舎)
デビューは3歳を迎えた昨年春と遅れましたが、デビュー勝ちから3戦目で臨んだロスアラミトスダービー(ロスアラミトス、ダート1800メートル)に優勝、古馬に挑んだグッドウッドステークス(G1、ダート1800メートル、サンタアニタ)では断然の人気を背負ったフルセラーノをねじ伏せて優勝しました。
フォーエバーヤングが勝ったブリーダーズCクラシックでは後方に構えて直線に賭けましたが、末脚不発で大きく離された7着に完敗。その後、鞍上をマイク・スミス騎手からフアン・ヘルナンデス騎手に戻して中2週で向かったネイティヴダイヴァーS(G3、ダート1800メートル、デルマー)で巻き返し、12月のG2ラフィット・ピンカイジュニアSでは同厩舎ナイソスとたたき合って、アタマ差2着となっています。通算成績は7戦4勝、2着2回です。
血統は父がG1アーカンソーダービーなどG1を3勝したオマハビーチ(父ウォーフロント)、伯母にはG1アメリカンオークスを制し、現在はレイクヴィラファームで繁殖生活を送っているデックドアウトがいます。
◆ラトルンロール(牡7、父コネクト、米K・マクピーク厩舎)
ラトルンロールは2024年のサウジCをセニョールバスカドールで制したサウジアラビアのシャラフ・モハメド・アルハリーリ氏とセヴンステーブルによる共有馬です。
昨年はモハメド・アルハリーリ氏が中東3戦のみのリース契約(のちに共有馬主となる)を結んでサウジ入り。1月に行われた二聖モスクの守護者カップ(G3、ダート1800メートル、キングアブドゥルアジーズ)を直線ごぼう抜きで優勝。勢いをつけて挑んだサウジCはフォーエバーヤングの前に完敗、大きく離れた5着に終わりました。その後、転戦したドバイワールドカップ(G1、ダート2000メートル、メイダン)はヒットショーの8着。帰国してからは9月のルーカスクラシックS(G2、ダート1800メートルチャーチルダウンズ)が6着、10月のファイエットS(G3、ダート1800メートル、キーンランド)がヒットショーの2着、11月のクラークS(G2、ダート1800メートル、チャーチルダウンズ)は5着と足踏みしましたが、相手が軽くなったリステッドのティンセルS(オークローンパーク、ダート1800メートル)で久しぶりの勝ち星をつかみました。昨年は7戦2勝、2着1回でした。
父のコネクト(父カーリン)はG1シガーマイルなど6勝の名マイラー、近親には大種牡馬のリファールやシーキングザパールが名を連ねています。
◆バニシング(せん6、父ゴーストザッパー、米D・ヤコブセン厩舎)
昨年は条件戦からスタートして、ほぼ月いちのローテーションで12戦4勝。3月のオークローンマイル(オークローンパーク、ダート1600メートル)で重賞初制覇を飾り、8月のチャールズタウンクラシックステークス(G2、ダート1800メートル、チャーチルダウンズ)が2度目の重賞制覇となりました。
現状では一線級に入ると荷が重いようでブリーダーズCスプリント(G1、デルマー、ダート1200メートル)はベントルナードの12着、今年1月のペガサスワールドC(G1、ダート1800メートル、ガルフストリームパーク)はスキッピーロングストッキングの6着と奮いません。
父はG1ブリーダーズCクラシック優勝のゴーストザッパー、近親にはダートで活躍し、種牡馬としても成功したゴールドアリュールがいます。
【参考】2025年ワールドベストレースホースランキング(レーティング115以上)
フォーエバーヤング 128(ダート・I部門及びM部門)
ナイソス 119(ダート・M部門)
サンライズジパング 117(ダート・L部門)
ネバダビーチ 117(ダート・M部門)
ルクソールカフェ 115(ダート・M部門)
バニシング 115(ダート・S部門及びM部門)
(ターフライター奥野庸介)
※競走成績等は2026年2月6日現在



