POGファンにとって新たな1年のスタートだ。東京・松田直樹記者、マイクこと大阪・藤本真育記者が2歳馬番付を作成し、20年生まれの2歳馬戦線を展望した。
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松田 ふりむくな、ふりむくな、うしろには夢がない。さあ、先取り番付だ。
マイク 寺山修司さんの詩…、ですよね。えっと、去年の横綱は…。
松田 前だけを見よう。
マイク さてはコリエンテス(1勝クラス)、ロムネヤ(同)をなかったことにしようとしてますね。
松田 うるせっ。堀厩舎と国枝厩舎、別の馬がそれぞれダービーとオークスで1番人気だったから狙いは悪くなかった。
マイク 前向きですね。
松田 今年はディープインパクト産駒の名が番付にないのが最大の特徴かな。牡馬からいくよ。横綱はレヴォルタード(牡、手塚、父エピファネイア)。
マイク おおー。
松田 手塚師が「来年は2頭出したいなあ、ダービー」って言ってたんだ。
マイク 1頭じゃなくてですか?
松田 この世代のエピファネイア産駒3頭はどれも期待しているみたいだよ。母バウンスシャッセは牝馬ながら皐月賞にも挑戦した(14年11着)。育成牧場でも「クラシックに乗ってほしい馬」と評判だし、馬主のキャロットクラブの方も「この馬は走ってほしい」と大舞台を意識している。
マイク 春先の取材では6月の本州移動が目標だったそうで。
松田 そうみたいね。そろそろこの一族から大物が出るとみて横綱推挙です。
マイク 大関のノッキングポイント(牡、木村、父モーリス)も関東馬。
松田 今年のクラシックで大活躍の木村厩舎を狙わない手はない。
マイク ですね! こちらの馬については木南先輩の記事に譲るとして、今年も番付選びは悩みました。
松田 前頭筆頭のダイヤモンドハンズ(牡、池江、父サトノダイヤモンド)はマイク君が猛プッシュしてくれた。
マイク この馬が4日中京の芝1600メートルで世代最初の新馬戦を勝ちますよ。
松田 母メチャコルタはアルゼンチンのG1勝ち馬だね。
マイク 福永騎手も「走ってくると思う」と好感触でした。
松田 牝馬は?
マイク ドナウパール(牝、斉藤崇、父エピファネイア)を横綱に推します。
松田 重賞2勝の母ドナウブルーに、叔母は3冠牝馬ジェンティルドンナだもん。そりゃ期待しちゃうよな。
マイク 母は2歳秋デビューで2連勝しましたからね。娘も秋デビューを目指すとのことですが、それ以上の活躍が見られるはず。
松田 大関リバティアイランド(牝、中内田、父ドゥラメンテ)も牧場の評価は高い。なんとか半姉ロムネヤが立てなかったG1の舞台に…。
マイク 前だけ見ましょう! 1年後の結果が楽しみですね!!
◆カメラマンのイチ推し 毎年、多くの2歳馬撮影会でカメラを構えるホッカイドウ競馬本紙予想担当の奥村晶治はアズライトムーン(牝、池添学、父サトノダイヤモンド)、ヴォレトンクール(牝、斉藤崇、父リアルスティール)をオススメした。