NAR(地方競馬全国協会)とJRAは20日、都内で「3歳ダート3冠競走を中心とした2、3歳馬競走の体系整備」について記者会見を行った。報道陣に配布された資料に記された体系整備の趣旨は以下の通り。

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2、3歳ダート競走については、地方競馬各地区のダービーを頂点とする競走体系が設定されているものの、全日本的な競走体系の整備には至っておらず、ダートグレード競走も2歳12月の全日本2歳優駿以降、3歳5月の兵庫チャンピオンシップまで実施がありません。芝を中心とした競走体系の中央競馬においても、6月のユニコーンSまで重賞競走の実施がないことから、ダート適性馬の目標となる競走が不足している状況です。

そこで、日本ダービーを中心として体系づけられている中央競馬の芝クラシック路線に倣い、東京ダービーを頂点とした3歳ダート3冠競走を創設し、中央、地方の所属を越えたすべてのダート適性馬が覇を争う全日本的なダート3冠(クラシック)路線を構築します。

また、2、3歳の短距離路線についてもダート3冠(クラシック)路線の構築にあわせ、高額賞金の重賞級認定競走の新設や兵庫チャンピオンシップの距離変更などの競走体系整備を行います。

今後、ダート競馬の競走体系を整備することにより、高い能力を持った馬がさまざまな適性に応じて活躍できる場を提供し、魅力ある競走を実施することで、ダート競馬のさらなる振興を図り、ひいては日本競馬全体の発展につなげていきたいと考えております。