英ダービー馬デザートクラウン(牡3、M・スタウト、父ナサニエル)が目標にしていたキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1、芝2390メートル、23日=アスコット)を回避することになった。14日、レーシングポスト電子版など英国メディアが報じている。

デビューから3戦無敗で英ダービーを制したデザートクラウンだが、調教中の負傷のため、予定していた1週前追い切りを中止。木曜(14日)にオーナーのレーシングマネジャーが回避を発表した。負傷の状況は明らかになっていない。

今年の「キングジョージ」で断然の主役だったデザートクラウンの回避が決まり、代わってブックメーカーの単勝前売りオッズで1番人気となっているのは英ダービー3着馬で、愛ダービーを7馬身差で圧勝したウエストオーバー(牡3、R・ベケット、父フランケル)。これを人気順でミシュリフ、ドイツから参戦予定の凱旋門賞馬トルカータータッソ、キーファーズが共同所有するブルームの古馬勢が追いかける格好となっている。

現時点で負傷の詳細がわかっていないため、凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月2日=パリロンシャン)へ向けたブックメーカー各社の単勝前売りオッズは大きく変動しておらず、各社とも引き続きデザートクラウンが1番人気の評価となっている。