昨年の香港マイル覇者カリフォルニアスパングル(セン5)、香港カップ覇者ロマンチックウォリアー(セン5)と、歴代最多勝&最高賞金獲得の王者ゴールデンシックスティ(セン7、F・ルイ、父メダグリアドーロ)の3強対決に注目が集まった一戦は、最後の直線で3強による大熱戦となり、ゴールデンシックスティが見事に勝利を挙げた。鞍上はヴィンセント・ホー騎手で勝ちタイムは1分33秒99。

主催者の香港ジョッキークラブも「バトル・オブ・ザ・ビッグスリー」と銘打った一戦だった。前走香港マイルでゴールデンシックスティの3連覇を阻止したカリフォルニアスパングルがこの日もマイペースの逃げ。昨年は中距離のクイーンエリザベス2世C、日本馬相手の香港Cを楽勝し、香港3冠(スチュワーズC、ゴールドカップ、チャンピオンズ&チャターC)を狙って距離短縮してきたロマンチックウォリアーがそれをマークする形。2頭を見ながら復権を期すゴールデンシックスティが進んだ。

最後の直線は逃げ粘りをはかるカリフォルニアスパングルと懸命に追うロマンチックウォリアーの間を、ゴールデンシックスティが力強く突き抜けた。昨年のスチュワーズCはワイククの2着に敗れ、連勝を16でストップさせられた王者が、因縁のG1で今度は歴史的な勝利を挙げた。これで通算成績は27戦23勝。G1は7勝目となった。1馬身差2着はロマンチックウォリアー。3着がカリフォルニアスパングルだった。