21年宝塚記念2着、今年も同レース出走予定のユニコーンライオン(牡7)などを管理する矢作芳人調教師(62)が20日、北海道・浦河町で講演した。同町にある軽種馬育成調教センター(BTC)の調教場開場30周年記念事業で、同施設を利用する育成業者らを対象に「これからの競走馬育成に求められるもの」とのテーマで話した。

ユニコーンライオンをはじめ矢作厩舎の所属馬は、2月にサウジアラビアで行われた世界最高賞金レース(1着賞金約13億円)のサウジCを制したパンサラッサ(牡6)、1351ターフスプリント優勝のバスラットレオン(牡5)が同施設で育成された。

師は「サウジアラビアには育成業者のスタッフも同行しています。いい馬を育てる過程で、育成する側もその根幹を成す立場にいます。同じ目線で取り組むことが大切」と信条を述べた。