香港チャンピオンズデーのメインは、地元の王者ロマンチックウォリアー(せん6、C・シャム)がレース史上初の3連覇を果たした。勝ちタイムは2分1秒02(やや重)。

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これが「浪漫勇士」だ。水分を含んだ馬場に苦しみ、4角で鞍上マクドナルドの手が動く苦しい展開。それでも王者は勇ましく戦った。最後の直線は逃げる内のノースブリッジ、先に動いたプログノーシスの外を懸命に伸び、ねじ伏せた。週の初めから強い雨が降り続き、各馬未経験のタフな馬場。「信じられません。あと600メートルのところで今日はダメかと思った」とマクドナルド騎手は笑顔で愛馬をたたえた。

一昨年、昨年の香港カップ、昨年と今年のこのレースを合わせると、日本馬相手に4戦全勝。地元香港の2000メートルで無敵の強さを誇る王者だが、この先にはすでに予備登録済みの安田記念(G1、芝1600メートル、6月2日=東京)遠征が予定されている。

管理するシャム師はレース後、「次は日本になるでしょう。私たちは行きたい。ただ、最優先は今後の馬の様子です。戻ってきたとき、少し疲れていましたし、簡単なレースではなかったとジェームズ(マクドナルド騎手)は言っているし、馬が健康であることを確認してからスケジュールを立てます」と遠征は体調次第であることを強調したが、今後の調整が順調に進めば…、襲来する“日本馬キラー”と日本馬の手に汗握る熱戦を、府中の舞台で見ることができそうだ。

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<プログノーシス=2着>中内田師 馬は遠征に慣れていましたし、いつもどおりに臨めましたが、正直悔しいです。

川田騎手 何度も香港にチャレンジしている馬ですので、この環境にもしっかり慣れていますし、ただ今日はゲートがいつも以上に出ることができなくて、あの形からの競馬になりましたけれども、道中ペースはそれほど速くなかったので、彼のリズムを崩さないように競馬を組み立ててきて、着差はわずかですけれども、とはいえ、いつもあの馬が勝ち切っていく中、今日こそは勝たせたいと思いながらの競馬ではありましたので、精いっぱいの走りをしてくれたと思います。

<ノースブリッジ=3着>岩田康騎手 ベストを尽くしました。プラン通りで悔しいですが、次に向けて頑張りたいです。

奥村武師 直線半ばまで力が入りました。いいレースできたかな、と思うけど、上位とは力の差もあって、悔しい気持ちと半々ですね。このあともチャンスがあれば海外に挑戦したい。

<ヒシイグアス=5着>レーン騎手 馬はとても頑張ってくれました。