1番人気のセラフィックコール(牡4、寺島)が最後の直線で抜け出し、重賞2勝目を飾った。ムルザバエフ騎手(31)は地方競馬での初勝利を重賞制覇で飾った。

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道中は縦長になった隊列の4番手。2周目の勝負どころで勢いよく進出すると、前を射程圏に入れ、直線半ばで粘るテリオスベルを捉えた。最後は4馬身差の完勝だ。ムルザバエフ騎手は「こんばんは。ありがとうございました」と船橋のファンにあいさつ。昨年2月、デビュー戦で勝利に導いて以来のコンビだった。「今回は距離が長かったけど、問題なく走り切ってくれました。新馬の時から重賞級と思っていた馬。証明できてよかったです」とパートナーをたたえた。寺島良調教師(42)は前走チャンピオンズカップ(10着)の走りを踏まえ、「何かしらやってあげないと」と今回チークを着用。好結果に結び付けた。「また徐々に大きいところを狙っていきたい」と、7戦6勝とした大器に期待を寄せた。【渡辺嘉朗】

◆セラフィックコール ▽父 ヘニーヒューズ▽母 シャンドランジュ(マンハッタンカフェ)▽牡4▽馬主 (有)キャロットファーム▽調教師 寺島良(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 7戦6勝(うち地方1戦1勝)▽総獲得賞金 1億3418万8000円(うち地方4500万円)▽主な勝ち鞍 23年みやこS(G3)▽馬名の由来 熾天使(してんし)の宣言。母名より連想

 

馬連(1)(6)1050円、馬単(1)(6)1510円、3連複(1)(6)(10)710円、3連単(1)(6)(10)3500円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)