東の大器が本領発揮だ! マスカレードボール(牡、手塚)が1番人気に応え、名馬への登竜門を制した。勝ち時計1分46秒0。今後は皐月賞(G1、芝2000メートル、4月20日=中山)への直行を視野に入れる。2着には6番人気のカラマティアノス(牡、奥村武)が入った。

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底知れないパフォーマンスだった。マスカレードボールは勝利したものの、坂井騎手が「余裕がありすぎてブレーキをかけていた」と話したように、最後の直線で先に抜け出すと、内から強襲する2着馬に1度かわされたかに見えた。しかし、そこからギアを上げて先頭を奪い返す、着差以上に余力十分の走りを披露した。

華麗に踊る準備は整っていた。レース前にイレ込む面を解消するため、今回はレース前に“仮面”ともいえるパシュファイヤーを着けて対策。普段より落ち着いた様子でパドックを周回した。そしてレースではその仮面を外し、さっそうと駆け抜けた。

新パートナーとも相性抜群だった。1週前追い切りで、その感触を確かめた若き名手は「重賞は勝てる馬」とその素質に手応えを感じていた。好発から3番手でピタリと折り合う息ピッタリのコンビネーション。レースを振り返り「まだ幼いところもあるが、持っているものは間違いなくG1級」と確信に変わった。鞍上は来週、サウジアラビア(サウジCフォーエバーヤングなど)のレースへ参戦。勢いがつく最高の結果となった。

レース後、社台ファーム代表の吉田照哉氏は「皐月賞へ行くでしょう」と直行を示唆。中山でのリベンジ戦、そして得意の府中で行われる日本ダービー(G1、芝2400メートル、6月1日)がその先に待っている。父ドゥラメンテは、当レース2着から春2冠を達成。そして姉マスクトディーヴァは23年秋華賞2着など、惜しくもG1タイトルへは届かなかった。同時期の父を超えた息子は、姉の雪辱を果たすべく、ターフを舞い続ける。【深田雄智】

◆マスカレードボール ▽父 ドゥラメンテ▽母 マスクオフ(ディープインパクト)▽牡3▽馬主 (有)社台レースホース▽調教師 手塚貴久(美浦)▽生産者 社台ファーム(北海道千歳市)▽戦績 4戦3勝▽総獲得賞金 6571万8000円▽馬名の由来 仮面舞踏会

◆勝ち馬の牡馬春クラシック成績 過去10年で皐月賞馬が3頭(16年ディーマジェスティ、21年エフフォーリア、24年ジャスティンミラノ)誕生。ダービー馬は01年のジャングルポケットまでさかのぼる。