マイネルエンペラー(牡5)が3回目の重賞挑戦で初勝利を果たした。勝ち時計は2分36秒1。期待の血統馬が充実期に入り、優先出走権を得た天皇賞・春(G1、芝3200メートル、5月4日=京都)へ歩を進める。
初騎乗の丹内祐次騎手(39)は今年JRA重賞3勝目。1番人気の菊花賞馬アーバンシックは3着に敗れた。
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色づいた桜が見下ろす中山のターフでマイネルエンペラーが開花した。好位から早めの進出で先頭に並びかけた直線の入り口。初騎乗の丹内騎手が豪快に追って相棒を鼓舞し、粘りがさらに増す。急坂を上がり、チャックネイト、アーバンシックといった重賞、G1ウイナーをあと1歩のところで寄せ付けない。最後は首差。3回目の重賞挑戦でタイトルを手にした。丹内騎手は「乗りやすい馬だと聞いていたし、不安はなかった。思った以上に前の位置を取れた。力もつけているので、これからもう1個上でも勝負になると思う」とG1を意識する言葉でたたえた。
遅咲きの分、これからは明るい。半兄に21年新潟記念を勝ったマイネルファンロン、全姉に同年オークスを制したユーバーレーベンを持つ良血馬が軌道に乗った。清水久師は「これまで緩さがあってパンとしなかったけど、徐々に解消されてきた。今は本当にいいですね。またひとつ伸びると思う。もともと血統馬でしたからようやくです。菊花賞馬に勝った。天皇賞・春は目標の1つ」と展望を語る。さらに距離延長となることは「折り合いはすぐにつく馬」と意に介さない。春の盾で満開日を迎えるのか、当日が楽しみになった。【舟元祐二】
◆マイネルエンペラー ▽父 ゴールドシップ▽母 マイネテレジア(ロージズインメイ)▽牡5▽馬主 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン▽調教師 清水久詞(栗東)▽生産者 ビッグレッドファーム(北海道新冠町)▽戦績 20戦5勝▽総獲得賞金 1億7258万2000円▽馬名の由来 冠名+皇帝

