本日、中山競馬場ではブリーズアップセールが行われました。JRAが育成した2歳馬のセリであり、今年で21回目。記者として私は初見学でした。前夜の雨天から一転、好天に恵まれ、セリも活気ある雰囲気で行われていました。
昨年の当セールでは、現在兵庫所属で6戦6勝の“怪物”オケマル(牡3、盛本)が落札されました。近走は全て圧勝で、前走は兵庫1冠目の菊水賞を勝利。地元の評価によれば「10年に1頭の逸材」と表されているとか。気になる方はレースを見てみてください。
そのオケマルは、スケジュール的に遠征が厳しいとのことで兵庫3冠挑戦へ専念していることを表明済み。中央馬との対決がしばらく見られないことは残念ですが、いつか戦える日が来ると信じ、首を長~くして待ちます。
大井競馬場近くに住んでいて、ダートレース好きな私にとって、今回のセリは“第2のオケマル探し”も1つの楽しみでした。そんな中、セリの中盤に出てきたサマーリガードの2023。父はマテラスカイ。今年産駒デビューで、現役時代は国内外のダート短距離で活躍しました。産駒の活躍を見ることなく早世してしまったのは残念ですが、スピードがどう受け継がれているのか興味深いです。
と思いながら、同馬のセリが終了。2700万円(税抜き)で取引されました。落札したのは…、高橋文男氏。そう、あのオケマルと同じ馬主さんです。中央では紫苑S勝ちのあるモリアーナを所有していました。
セールが終わり話をうかがうと、なんとオケマル同様に兵庫の盛本信春(西脇)厩舎へ所属することも発表されました。師によれば「偶然この馬の母を管理していて、結構走ってくれた。縁があってこの馬に決めさせてもらった」と秘話も披露してくれました。
同馬については「動きが良く、高くなるだろうなと思っていました。ダート向きで、父はスピードがありますが、地方の小回りなら大丈夫でしょう」と師は今後のビジョンを見通しました。
そして偉大な先輩、オケマルを目指して…。「あの馬を超えるのは難しいと思うけど、少しでも近づけるように」と盛本師。チーム・オケマルにとって新たな楽しみができたのは、声のトーンでわかります。
そんな楽しみを私も胸に抱き、今から中山を離れ、熱気あふれる大井競馬場へ向かい、地元の大レースを見てきます。【深田雄智】

