G1・3勝ソダシの半妹、白毛馬マルガ(須貝、父モーリス、母ブチコ)が土曜函館の新馬戦(芝1800メートル、12日)でデビューする。1週前には武豊騎手(56)がまたがり、すでに感触を確認済み。ソダシが函館芝1800メートルで初陣を飾った5年後、同じ日付、同じ舞台で妹が第1歩を踏み出す。
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角馬場に向かう前は真っ白だった馬体が、引き揚げてくるときにはピンクに上気していた。今週デビュー予定の白毛のマルガ。姉ソダシも手がけた須貝師は「競馬を使ったらどうなるかは分からないけれど、いまのところソダシよりも気性は穏やか。姉はパワータイプだったけれど、この馬は動きに軽さを感じる」。運動を終えたあとは、この日もパドックでスクーリング。見届けた師は「毎日、お勉強している」と、すくすく育つ利発な教え子に目を細める。
2日の1週前の追い切りでは、本番でもコンビを組む武豊騎手が騎乗した。函館芝コース(重)で3頭で併せ、前進気勢にあふれた走りを披露。4ハロン53秒1-12秒0で最先着を果たした。感触を確認した名手は「(馬体の)色の話を抜きにしてもいい馬」と乗り味を絶賛した。
このとき併せた相手の1頭が、6日の新馬戦を7馬身差で圧勝した同厩ショウナンガルフだ。期待の両2歳馬は6月29日にも併せ、やはりマルガが先着した。ショウナンガルフの圧勝直後、須貝師は「この結果でマルガの評価がさらに上がる。また心臓が痛くなるなあ(笑い)」と冗談めかした。
8日は角馬場での運動後、パドックをスクーリング。リラックスした様子でこの日の調教を終えた。9日は函館ウッドで最終追い切りの予定。トレーナーは「十分乗り込んでいるし、そこまで時計を出すような調教はもう必要ない。レースは土曜というあたりも考慮しながら」と緻密に進める。5年前の姉ソダシと同じく、新馬戦の日付と舞台は“7月12日、函館芝1800メートル”。現在の馬体重は470キロ前後で、「デビュー時のソダシもそれぐらい(472キロ)じゃなかったかな」。純白の若駒が、偉大な姉が残した足跡に続く。【奥岡幹浩】
◆白毛メモ 元祖は79年に突然変異で生まれた牡馬ハクタイユーで、その子ハクホウクンが97年に大井で白毛初勝利。96年にノーザンファームで誕生した父サンデーサイレンス、母ウェイブウインドの白毛馬シラユキヒメ(金子真人氏が所有)が繁殖牝馬となって広がり、主流を形成する。ホワイトベッセルが白毛のJRA初勝利を挙げ、ユキチャン、ハヤヤッコ、ソダシが重賞ウイナーに。JRAの現役馬で白毛は、マルガの全兄カルパら8頭。母ブチコは白毛の馬体に茶色のぶち模様が入った特徴的な外見で話題を集めた。

