栗東トレセンではベテランから若手まで、数多くのジョッキーが日々の調教に励んでいる。人の数だけ個性があるわけだから、記者への取材対応にもキャラクターが表れる。その中で、ひときわ明るく対応してくれるのが、小沢大仁(おざわ・だいと)騎手だ。
栗東の強い日差しを跳ね返すようなキラキラした笑顔で爽やかな受け答えをする22歳は、今年に入り着実な飛躍を見せる。26日終了時点で今年の勝利数は「27」で、昨年の年間24勝を早くも上回っている。「流れがいい時ほど周りにも見られていると思いますし、頑張らないと、と思います」。謙虚な口調で話しながらも、目の奥にはいつも情熱を感じる。
そして今週は東海Sでライツフォル(牡5、高橋忠)と重賞初制覇を目指す。「先週、先々週も乗せてもらいましたが、やるたびに素軽くなっています。今週は息の入りが良かったですし、状態は上向いています。スピードのある馬なので、スピードを生かした競馬をしたいです」とパートナーを評価。特別な勝利に向かい、グッと力が入る。
愛知県出身の彼だからこその“頑張る理由”がある。「日曜は両親とおじいちゃんも来てくれるので頑張りたいです」。家族の応援も力に変え、特別な夏にできるか-。願いは自らの手綱でかなえてくれるはずだ。【原田竣矢】

