名牝の道を自らの走りで切り開いた-。2番人気のフィロステファニ(中内田、父エピファネイア)が好位から抜け出して勝利した。勝ち時計1分33秒8。

今後は阪神JF(G1、芝1600メートル、12月14日=阪神)など、年末の大舞台が視野に入る。2着には9番人気ミツカネベネラが入り、1番人気の白毛馬マルガ(須貝)は5着に終わった。

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雨中の寒空を絶景に変えた。フィロステファニは川田騎手にがっちりとなだめられながら道中は3番手を確保すると、直線では騎手が軽く仕掛けただけで素早く反応。馬場の真ん中から豪快に駆け抜けた。ノーステッキでの完勝劇に鞍上は「1週前追い切りに乗ったときにとてもいい馬だと理解しましたし、難しい部分もありますがここを良い形でレースができればというところでした」と胸をなで下ろした。

血に恥じぬ素質馬だ。兄には21年のドバイターフ2着など国内外で活躍したヴァンドギャルド、23年の皐月賞馬ソールオリエンスがいる良血。活躍を宿命づけられた血筋だが中内田師は「新馬前からポテンシャルは感じていました。身体能力があって走り方がかっこいい。本当にスピードのある馬で、それを裏付ける血統背景もありますしね」と絶賛した。

ピカピカの良血に、数々の活躍馬を輩出してきた名門厩舎×名手の黄金コンビは鬼に金棒。過去10年の勝ち馬から5頭のG1馬が誕生している出世レースを制するのは必然だった。川田騎手は「この重賞を良い内容で走れたことが大きいですから、これは次につながったと思います」と今後への期待を示せば、中内田師は「現時点ではマイルがベストでしょう。暮れに大きなレースがあるので、そこを目標にすると思う」と大舞台を視野に入れる。次は今回より冷え込む時期に、もっと美しい景色を我々に見せてくれるに違いない。【深田雄智】

◆フィロステファニ ▽父 エピファネイア▽母 スキア(モティヴェイター)▽牝2▽馬主 (有)社台レースホース▽調教師 中内田充正(栗東)▽生産者 社台ファーム(北海道千歳市)▽戦績 2戦2勝▽総獲得賞金 3685万7000円▽馬名の由来 ギリシャ、サントリーニ島にある夜景がきれいなスポット名