TBSドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」第1話で、“主役”のロイヤルファイトを演じたのが障害重賞6勝を挙げたオースミムーン(セン16)だ。17年夏に現役を引退すると、19年からは新潟競馬場で誘導馬として活躍。レースに臨む後輩たちをエスコートする。

新潟でドラマ撮影が行われたのは8月25、26日の2日間。物おじしない性格や毛色なども考慮され、オースミムーンはロイヤルファイト役に抜てきされた。乗用馬と競走馬では馬装具やあぶみの長さなどが異なる。競走馬のいでたちでターフの上に立つのは、引退後初めて。近くでカメラが回るなど、撮影時の環境はいつもと大きく異なる。日頃から誘導馬オースミムーンを担当する新潟競馬場の雨宮陽介さんは「普段よりも緊張しているな」と感じたそうだが、いざ撮影が始まると堂々たる演技を披露。見事、ロイヤルファイトになりきった。ちなみに雨宮さんもドラマに登場。厩務員役として、パドックでロイヤルファイトを引く姿を演じた。

秋の新潟開催が始まると、オースミムーンは“本職”の誘導馬として奮闘した。そして、10月26日の開催最終日には、「ロイヤルファイト」と馬名が入った特製ゼッケンをつけて登場。客席からは無数のスマートフォンのレンズが向けられた。当日朝には新潟競馬場の公式X(旧ツイッター)アカウントで、「ロイヤルファイト役を務めた誘導馬オースミムーンが、特別デザインのゼッケンを着用します」「いつもと違う姿に注目です!」と画像付きで告知。30日午後時点で5000回近くリポストされ、表示数125万件を超えるなど、バズりにバズった。新潟競馬場総務課の大前元幸さんは「ここまでの反響はまったくの予想外。投稿の表示数など、JRA全体でもなかなかない数字だと聞いています」と驚きの声をあげる。これもオースミムーンの演技力と、そしてドラマの注目度の高さゆえだ。

オースミムーンが特製ゼッケンを着用するのは1日限定。そのゼッケンのゆくえについては、現在検討中という。【奥岡幹浩】