<羽田盃>◇29日=大井◇Jpn1◇ダート1800メートル◇3歳牡牝◇出走13頭◇1着賞金6000万円◇地方所属馬上位3頭に東京ダービーの優先出走権
これが本来の力か。3番人気フィンガー(牡、田中博)が2着に3馬身差で逃げ切り、前走の京浜盃2着から巻き返した。勝ちタイムは1分52秒7。戸崎圭太騎手(45)は南関東限定の09、11年に制して以来3勝目で、交流重賞となってからは初制覇、田中博康調教師(40)は初制覇となった。
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序盤は中央馬3頭の激しい競り合いになった。まずは好スタートを決めたフィンガーがハナを主張。これにロックターミガンが並びかけるように2番手に付けると、1角を過ぎたところで外に切り返したリアライズグリントが一気に先頭をうかがい、3頭がほぼ併走状態で向正面に入った。それでもフィンガーはハナを譲ることなく、勝負は直線へ。残り1ハロンで振り切ると、粘るロックターミガン、追い込むロウリュに決定的な差をつけた。
戸崎騎手は「先生(田中博師)ともレースの前にプランを立てて前々で競馬しようと考えていました。馬のリズムを考えてましたけども、いい気持ち、いい気分で走っていたんじゃないかな、と」。その作戦通りに運べたことが最大の勝因だろう。前走は4番手から運んで先に抜け出したロックターミガンを捉えられなかったが、持ち味を発揮できる形に持ち込んだ。
田中博師は「前回よりも落ち着いてパドックを周回していた。返し馬も自分のタイミングで下ろせたのは前回と違うところ。そこに成長を感じるなと思って見ていました」。次に向かうは6月10日大井の東京ダービー(Jpn1、2000メートル)。「舞台もより向いていると思っているので」と2冠に向け意気込んだ。
【牛山基康】
フィンガー▽父 ガンランナー▽母 エスティロタレントーソ(マクリーンズミュージック)▽牡3▽馬主 エムズレーシング▽調教師 田中博康(美浦)▽生産者 高橋フアーム(北海道新ひだか町)▽戦績 7戦3勝(うち地方3戦2勝)▽総獲得賞金 1億780万円(うち地方9450万円)▽主な勝ち鞍 26年ブルーバードカップ(Jpn3)▽馬名の由来 手の指

