日本の競馬では雪の影響でまだ“今週”が終わっていないが、海の向こうではいよいよ「サウジCウイーク」が幕を開ける。
昨年の年度代表馬フォーエバーヤング(牡5、矢作)が世界最高賞金レースのサウジC(G1、ダート1800メートル、14日=キングアブドゥルアジーズ)で史上初の連覇に挑む。3カ月前にダート世界最強決定戦のBCクラシックを制覇。米国の年間表彰エクリプス賞でも最優秀古馬ダート牡馬に選出された。
歴史的名馬は総獲得賞金も桁違いだ。BCクラシックの勝利で29億9350万4900円(うち地方2億8700万円、海外26億9930万4900円)となり、ウシュバテソーロ(26億131万1100円)を抜いて日本馬歴代トップに立った。
今年序盤は中東の2大レースに照準を定めた。サウジCとドバイワールドC(G1、ダート2000メートル、3月28日=メイダン)だ。過去に連勝した馬はおらず、フォーエバーヤング自身も昨年は1、3着で史上初の偉業を逃した。
もし今年に連勝を果たせば、空前の「50億円ホース」が誕生する。JRA所属馬の海外での獲得賞金については、フランスギャロが発表するレート(今年は1ドル=156・733円)から換算され、今年のサウジCは1着1000万ドル=15億6733万円、ドバイワールドCは1着696万ドル=10億9086万1680円。どちらも勝てば26億円以上が加算され、総獲得賞金は56億5169万6580円に達する。
その「中東ダブル制覇」に向け、着々と準備を重ねてきた。1月4日に栗東トレセンへ帰厩。みっちり乗り込まれ、今月3日の国内最終追い切りではCウッド6ハロン77秒6-11秒2の猛時計で僚馬アメリカンステージに先着した。またがった坂井騎手も「十分だと思います。まだ良くなっているところかなというのはありますけど、これで良くなるはず」と評価していた。翌4日に日本を離れ、キングアブドゥルアジーズ競馬場で調整を進めている。
ちなみにフォーエバーヤングは、1歳時の22年セレクトセールにおいて9800万円(税抜き)で落札された。夢あふれる挑戦はまだまだ続く。まずは今年初戦から目が離せない。
【太田尚樹】

