絶好調男が桜の舞台でも波乱を巻き起こす。
美浦の7年目、原優介騎手(25=青木)が桜花賞(G1、芝1600メートル、12日=阪神)でルールザウェイヴ(宮田)に騎乗する。JRA・G1騎乗は6度目。クラシックは24年オークスのホーエリート(10着)以来2度目だ。
「こういう機会をいただけましたし、ステップアップできているのかな、ということは実際に感じているので、結果で示していければなと思います」
20年にデビュー。今年3月のフラワーCを6番人気スマートプリエールに騎乗し、重賞挑戦45戦目で念願の初制覇を果たした。
「重賞を一つ勝たせていただいて転機にはなったと思います。重賞を勝つにあたっては数を勝たないとチャンスがもらえない。じゃあ数を勝つためにはどうするかを考えて、乗る都度勝ちに行かないといけないなと。早めに吹かして粘らせる、勝ちに行く競馬をけっこうしていましたが、それだと馬本来のリズムよりせかしてしまうことになっていました。そういう意味で僕に余裕が出ましたし、勝った翌週は全部グッドフィニッシュで終わることができました。3、4回乗せていただければどんな馬でも結果をちょっとずつでも上げていける自信がありますし、“原に乗せ始めてから馬が良くなった”と言ってもらえるようになりたいですね」
フラワーCの戦前、トップを走る戸崎騎手から勉強会の誘いを受けた。美浦の複数騎手で耳を傾け、世界が変わった。
「技術だけではなくて、競馬の価値観や仕掛け、馬の成長へのアプローチの仕方など、おのおのの悩みに対して戸崎さんからアドバイスをいただきました。たぶんその話を聞けていなかったら、まだ重賞は勝てていないと思います」
桜花賞前日の土曜中山メイン、ニュージーランドTでは6番人気レザベーションを勝利に導いた。殻を破るように重賞2勝目をゲット。充実の表情でルールザウェイヴのもとへ向かう。
「成長曲線としては早くて夏を超えてからかなと予想しているので、前回から急激に成長したということは正直ないです。ただ、状態面に関しては本当にすごくしっかりとケアをしていただいていい状態で臨めそうです。武器は瞬発力ですが、今は組み立てが難しい口向きやバランスなので、前走のように早めにラチへ頼らせるような感じになると思います。理想は好位の2、3番手。現状の力を出し切れればと思います」
11日午後6時時点で単勝14番人気。それでも侮れない魅力が、この人馬にはある。【桑原幹久】

