<宝塚記念>◇14日=阪神◇G1◇芝2200メートル◇3歳上◇出走18頭

悲願達成はこの勝利から-。武豊騎手(57)がメイショウタバル(牡5、石橋)で自身2週連続のJRA・G1勝利を連覇で飾った。

   ◇   ◇   ◇

メイショウタバルの状態は最高潮にあった。最終追い切りは抜群の動きで、辛口の石橋師から、会見で色気のあるコメントが飛び出したのに驚いたくらいだ。武豊騎手もレース後に「今回が一番、馬の状態の良さや強さを感じた。スタッフが一丸となって、いい仕上げをしてくれた」とタバルの状態を高評価していた。

その裏にはもちろん、陣営の努力があった。タバルはもともと走りのバランスに左右差がある。大阪杯の前は、放牧先にリクエストして入念にトレーニングを行い、真っすぐ走れるようになった。上籠助手は「以前は右トモによく疲れが出ていたけど、左右差が同じになった。同じくらい両方のトモを使えるようになったのだと思う」と成長を口にしていた。

放牧先での調整に加えて、太宰啓介騎手との調教もプラスになった。石橋師が太宰騎手に頼み込み、2週前、1週前の追い切りにまたがってもらった(今回は3週前も)。武豊騎手も「太宰はうまいからなぁ。うまく仕上げてくれる」と評価する腕前で、折り合いや口向きなどの課題を少しずつ解消させた。

レース後に公開されたジョッキーカメラでも武豊騎手は「大丈夫やった。(太宰)啓介がいい調教をしてくれているから」と感謝。メイショウタバルの連覇を支えた陰の立役者だ。【下村琴葉】