G1・4勝の名牝ラッキーライラックの愛息ラッキースパークル(牡2、松永幹、父エピファネイア)が28日日曜の福島5R新馬戦(芝1800メートル)で初陣を迎える。母にとっては21年の繁殖入り後で初の産駒デビュー。受け継いだ瞬発力で、偉大な母の背中を追う。
◇ ◇ ◇
大器ラッキースパークルがいざ出陣だ。G1・4勝の名牝の血を引く期待馬。母ラッキーライラックは20年有馬記念4着をラストランに、21年から繁殖入り。初年度の22年レイデオロ産駒は競走馬デビューがかなわず、23年は流産。待望の産駒デビュー戦だ。
赤みが強い栗毛の母に対し、父エピファネイアのような黒鹿毛の馬体。見た目に母との共通点はあまり感じないが、走りには名牝の面影が残る。母も手がけた松永幹師は「スイッチが入った時の瞬発力が似ている」と受け継いだ切れ味を評価する。
先週の馬体重は480キロ。母も同じ体重でデビューしてから、競走生活の中で40キロほど成長した。20年エリザベス女王杯優勝時の522キロは牝馬のJRA・G1最高馬体重勝利記録。「この子はひと回り小さい。お父さんが出ているのかなと思う」。やはり見た目は父似のようだ。
4月にゲート試験をパスし、放牧を挟んで5月末から本格始動。先週までに3本の3頭併せを行い、鍛えられている。「早くから戻して乗り込んだ。前向きさがある。道中、リラックスして走れれば」とトレーナー。口向きの難しさは今後の伸びしろだ。
カイバもよく食べるタイプで輸送も心配なし。「能力を感じるし、楽しみではある。意外と競馬にいっていいかもしれない」。母譲りの末脚が、夏のみちのくできらめく。【下村琴葉】
◆現役時代の同期もママに ラッキーライラックと同じ15年生まれの“同期”には名牝がズラリと並ぶ。G1・9勝アーモンドアイをはじめ、香港C優勝ノームコア、有馬記念2着サラキアなどがおり、引退後は繁殖馬へ。アーモンドアイの子はすでに2頭がデビューし、ノームコアの子ドリームコアはオークス2着に好走。同期も“ママ”として奮闘している。

