9番人気フェリチタ(牝、鈴木孝)が差し切り、2歳世代の初タイトルをつかんだ。重馬場の勝ち時計は1分10秒4。初コンビの横山和生騎手(33)はこのレース初勝利。額に大きな流星を持つ栗毛娘が、泥にまみれながら勝負根性を発揮。この世代最初の重賞ウィナーとなった。
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雨上がりの洋芝コースは水をたっぷりと含んだ重馬場。タフな馬場をものともせずに、フェリチタが力強く脚を伸ばした。粘り込みを図るイモージェンを、ゴール前で首差捉えてフィニッシュ。栗毛大流星のグッドルッキングホースが、北の一等星に輝いた。
初コンビの横山和騎手は函館2歳S初勝利。「函館の地で重賞を勝ててうれしい。流れはある程度読めていたし、結果的にいい位置で運べた」。勝負服やレーサーパンツに付着した泥が、激闘のあとを物語る。
新馬戦は3馬身差で逃げ切ったフェリチタだが、この日は馬群の中で5番手あたりを追走。直線では荒れていない外めを通って差し切った。鞍上は「調教では非力さも感じたけれど、この子の根性というか、頑張る気持ちが素晴らしかった。そこに助けられた」と感謝した。
鈴木孝厩舎は23年中京記念(セルバーグ)以来となる重賞3勝目。タワーオブロンドン産駒としてはG1馬パンジャタワーに次いで2頭目の重賞ウィナーとなった。
昼過ぎには雨がやんだ函館競馬場。メインレースが近づく頃には晴れ間も広がり、スタンドからは函館山や海がくっきり見えた。フェリチタという馬名の意味はイタリア語で「幸せ」。その視界には、幸多き将来が広がっている。【奥岡幹浩】
◆フェリチタ▽父 タワーオブロンドン▽母 ジャストザハピネス(ハーツクライ)▽牝2▽馬主 (株)カナヤマホールディングス▽調教師 鈴木孝志(栗東)▽生産者 前田ファーム(北海道新ひだか町)▽戦績 2戦2勝▽総獲得賞金額 4226万9000円▽馬名の由来 幸せ(イタリア語)

