巨人がソフトバンク相手に公式戦10連敗、オープン戦を含めて13連敗(1分け)を喫した。日刊スポーツ評論家の和田一浩氏(48)は、巨人が序盤に許した3本の本塁打を厳しく指摘した。
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相性が悪いのか、力量が違うのか、どう表現していいのか分からない。日本シリーズ8連敗に続いて、巨人がソフトバンクに粉砕された。2回1死一塁、ライト前ヒットで三塁を狙った大城がアウト。私にはセーフに見えたが、ビデオ判定の結果もアウト。相手の失策で2点を先取しながらの逆転負けだが、思わず「運も見放されているのかなぁ」と感じてしまったように、巨人の野球は空回りしていた。
一番の敗因は、ソフトバンク打線に打たれた3本の本塁打。栗原の同点2ランは内角低めのチェンジアップ。バレンティンの勝ち越しソロは真ん中低めのカーブ。そして柳田に打たれたダメ押しの2ランは、外角のスライダーだった。詳しい配球の詳細は省くが、畠という速球派の右腕が投げていて、序盤の3イニングで変化球を3本塁打されているようでは話にならないだろう。
大城の配球が悪いのか? 確かに良くないが、責任は1人ではない。前日のソフトバンク戦を見ていたが、中日バッテリーはうまく内角を攻めて抑えていた。手本になるヒントがあるにも関わらず、巨人の内角攻めはインコースに1球投げたら「次は外」という感じ。もともと大城は経験が浅く、配球の知識に課題がある。しかしこれだけ分かりやすい結果になるのは、投げている投手にも問題がある。スコアラーやバッテリーコーチに加え、投手コーチにも責任の一端はあると思う。
大城は打撃が優先した捕手だろう。私がプロ入りした時と同じタイプで、打撃を生かすために6年目に外野手に転向させられてしまった。外野は「打たなければ補欠」だが、捕手をやっていたときも「俺は打たなければレギュラーになれない」と思ってやってきた。大城がどういう考えかは分からないが、同じような気持ちは持っているのではないか。まだまだ物足りない部分もあるが、大城もいずれは打率2割8分、20本塁打ぐらい打つ資質を持っている捕手だと思う。
3点をリードされて、4回の守りから岸田に代わった。もちろん反省はしなければいけないが、ビハインドとなって代えるなら、大城の持ち味は生かせない。同じチームだった先輩・阿部は「打てる捕手」の代表格。レギュラーになる捕手は誰もが、結果論で文句を言われながら配球を学んでいくものだと思っている。
交流戦前には相川バッテリーコーチに代えて、2軍の実松バッテリーコーチを1軍に上げた。詳しいチーム事情は分からないし、コーチの指導は大事だが、一番重要なのは本人が自覚し、勉強をすること。大城には危機感を持って、今後のプレーにつなげてもらいたい。(日刊スポーツ評論家)




