阪神が巨人に逆転勝利で、レギュラーシーズンは残り10試合になった。対巨人の18勝は球団記録を塗り替えた。
吉田 伝統の一戦といわれたTG戦は、川上監督が率いた9連覇が象徴するように、絶えず巨人が主役で、阪神には脇役ぶりがしみついていたものだ。巨人が強かった時代を知る我々だけに、ちょっぴり寂しい気もする宿敵の姿だ。逆に勝敗は関係がない阪神は8回2アウトからまんまとひっくり返し、続く9回からタイトルのかかった岩崎を送り出すことができたのだから、両チームに勢いの差を感じずにはいられない。なにか歴史が変わっていく、そんな気にもさせられたものだ。
7回まで引っ張った阪神先発・伊藤将が、巨人丸の18号ソロで同点、1死三塁から中野の野選で1点リードされた。だが8回2死から大山四球、佐藤輝の右二塁打で二、三塁、ノイジーの中前2点打で逆転に成功した。
吉田 ここにきて佐藤輝の打撃には進歩が見てとれる。8回も高めのボール球を振るシーンもあったが、いわゆる下手な空振りが少なくなっている。むしろ森下、ノイジーがボールの見極めができるか否かがキーを握っている気がした。佐藤輝の打撃を褒めたが、三塁守備はまだまだ及第点を与えることはできない。挟殺になった3回のタッグプレーも甘さを感じた。前から気になっていることもあるから次の機会に指摘したい。
阪神はCSファイナルステージまで約1カ月のブランクがある。
吉田 確かに気がかりだが、いまさら堂々と勝つことに変わりはない。投手力は高い。いかに得点するか。どのチームが出てきてもスーッと勝つとみている。
【取材・構成 寺尾博和編集委員】




