阪神はマジック39が点灯したことで、さらに勢いが加速するのではないだろうか。おそらく監督は常に冷静に振る舞うのだろう。しかし選手だけでなく、裏方さんも含めたチーム全体としては、現場の空気が盛り上がるから、どんどん意識していい。
球宴明けのDeNA、広島との戦いは、毎試合信じられないプレーを見せつけられている。広島の走塁ミス、押し出し四球、失策といった“負の連鎖”に歯止めがかからなかった。そこに付け入ったというべきか、強さは感じないが、負けなかったという一戦だった。
阪神先発の村上の立ち上がりは良くなかった。2回も1死満塁のピンチを背負った。1番秋山の打球は遊直だったが、これに反応した一塁走者の大瀬良が帰塁できなかった(記録は走塁死)。この併殺がすべてだったし、4回の暴投による失点にもつながった。
2回の大瀬良がアウトになった場面、二塁走者が飛び出して帰塁できずにアウトになるケースはたまに見受けられる。しかし、後ろの一塁走者になった、しかもピッチャーが封殺されるのはあり得ないプレーだ。ここが広島が上位争いに加わってもなかなか優勝できない要因だろう。
阪神はマジックが出たことで、さらにこれを前向きにとらえて戦うことができるはずだ。このままいけば優勝を成し遂げるばかりか、ピッチャーも、バッターも、投打のタイトルの全部門を総なめにする楽しみも出てきた。(日刊スポーツ評論家)




