野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。セ・リーグ編は中西清起氏(63=日刊スポーツ評論家)。

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首位を独走する阪神が優勝へのマジックを「22」にまで減らした。ペナントレースの関心は、2つになるだろう。

1つは、阪神がいつ優勝するか。15日からの巨人戦では、初戦で4点差の逆転負けを喫した。首位争いで競った状況なら、痛恨の1敗となるが、残りの2試合に連勝し、勝ち越した。完封した村上は非常に状態が良かったし、この投手力がある以上、痛くもかゆくもないといったところだ。

追いかける2位以下のチームは、勝ったり負けたりでモタモタしている。もはや波乱は起きないし、9月前半には2年ぶりのリーグ制覇が決まるとみている。

もう1つの関心事は、クライマックスシリーズ(CS)進出をかけた争いになる。優勝が確定するまでは、どのチームもそこに向けて最善を尽くすが、首脳陣の意識は本拠地で開催できる2位の確保に向かっていく。

数字上は5チームに可能性が残されているが、中日は戦力を見ても、厳しいと言わざるを得ない。ヤクルトは村上が帰ってきたのはプラス材料だが、3位と9ゲーム差を詰めるのは容易ではない。

2位争いでいえば、巨人が優位だろう。4番岡本が復帰したのは、大きい。復帰した2試合は6打数1安打だが、打線にいるだけで、攻撃面の安定感が違う。戸郷が不振に苦しみ、先発投手をいかにやりくりしていくかが課題になる。DeNAはチームの柱である牧の離脱が痛い。ビシエドやフォードを獲得したが、これといったピースがいない。前日17日に先発藤浪もおもしろい存在ではあるが、制球難に苦しむのは変わらないだろう。

広島は後半戦に入り、8勝11敗と負け越しているが、投手陣は悪くない。実績のある森下、大瀬良は勝ち星こそついていないが、試合はつくっており、打線とのかみ合わせ次第。打順はいろいろ変更しながら戦っているが、投打で浮上してくる可能性は秘めている。

今後、CSを狙えるチームは、阪神戦ではなく、眼下の敵に対して、好投手をぶつけるなど戦法も変わってくるはずだ。またCSを突破するために、阪神相手に奇襲をかけるための戦力見極めも必要になる。長いシーズンを戦って、相性の悪さもデータとして出ている。短期決戦で使える選手はいないか。より上の順位を目指しながらも、戦い方の切り替え時期に入ってくる。各球団の首脳陣の駆け引きにも注目したい。(日刊スポーツ評論家)

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